“あくそく”の漢字の書き方と例文
語句割合
齷齪100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
親の命令いひつけ通りに結婚して臺所にばかり齷齪あくそくしてゐる自分はあまり幸福しあはせではなさゝうだつた。
孫だち (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
「もっとも崇高なる天地間の活力現象に対して、雄大の気象きしょうを養って、齷齪あくそくたる塵事じんじを超越するんだ」
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
寢たい時には寢て、起きたい時には起きて、北川のやうな機械的に時間に縛られて齷齪あくそくしなくつてもいゝのだから。……藝術家の不規則な生活くらしを責めるのは沒分曉漢わからずやよ。私始終さう思つてゐるの。
仮面 (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)