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こころも
ふりがな文庫
“
心持
(
こころも
)” の例文
山姥
(
やまうば
)
がいい
心持
(
こころも
)
ちそうに、ぱちぱちいう
枯
(
か
)
れ
枝
(
えだ
)
の
音
(
おと
)
を
雨
(
あめ
)
の
音
(
おと
)
だと
思
(
おも
)
って
聞
(
き
)
いていますと、その
間
(
ま
)
に
馬吉
(
うまきち
)
は
枯
(
か
)
れ
枝
(
えだ
)
に火をつけました。
山姥の話
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
おじいさんは、
鳥
(
とり
)
の
唄
(
うた
)
だといいましたが、まことに、その
音
(
おと
)
は
悲
(
かな
)
しいような、
楽
(
たの
)
しいような、さまざまな
心持
(
こころも
)
ちを
呼
(
よ
)
び
起
(
お
)
こすものでした。
汽船の中の父と子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
かしらは
苦笑
(
にがわら
)
いしながら、
弟子
(
でし
)
たちにわけをこまかく
話
(
はな
)
してきかせました。わけをきいて
見
(
み
)
れば、みんなにはかしらの
心持
(
こころも
)
ちがよくわかりました。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
その日は、もう私たちはすっかり川の
心持
(
こころも
)
ちになれたつもりで、どんどん上流の
瀬
(
せ
)
の荒い
処
(
ところ
)
から
飛
(
と
)
び
込
(
こ
)
み、すっかり
疲
(
つか
)
れるまで
下流
(
かりゅう
)
の方へ
泳
(
およ
)
ぎました。
イギリス海岸
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
... それがために脳の働らきが鈍くなって気が重くなるような
睡
(
ねむ
)
くなるような
心持
(
こころも
)
ちがするのだそうだ」大原「なるほどそうかしらん、少々気味が悪いね」中川
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
▼ もっと見る
おいらの
前
(
まえ
)
じゃ、
肌
(
はだ
)
まで
見
(
み
)
せて、
絵
(
え
)
を
写
(
うつ
)
させるお
前
(
まえ
)
じゃないか、
相手
(
あいて
)
が
誰
(
だれ
)
であろうと、ここで
一時
(
いっとき
)
、茶のみ
話
(
ばなし
)
をするだけだ。
心持
(
こころも
)
よく
会
(
あ
)
ってやるがいいわな
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
細君はどういうものか、いまだに花前を
気味
(
きみ
)
わるくばかり思って、かわいそうという
心持
(
こころも
)
ちになれぬらしい。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
『
尊
(
みこと
)
のお
身代
(
みがわ
)
りとして
入水
(
にゅうすい
)
された
時
(
とき
)
の
姫
(
ひめ
)
のお
心持
(
こころも
)
ちはどんなであったろう……。』
祠前
(
しぜん
)
に
額
(
ぬかづ
)
いて
昔
(
むかし
)
を
偲
(
しの
)
ぶ
時
(
とき
)
に、
私
(
わたくし
)
の
両眼
(
りょうがん
)
からは
熱
(
あつ
)
い
涙
(
なみだ
)
がとめどなく
流
(
なが
)
れ
落
(
お
)
ちるのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「それみろ。やっぱりただの
茶
(
ちゃ
)
がまだ。くだらないことを
言
(
い
)
って、せっかくいい
心持
(
こころも
)
ちに
寝
(
ね
)
ているところを
起
(
お
)
こしてしまった。」
文福茶がま
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「
二郎
(
じろう
)
ちゃん、
遊
(
あそ
)
びにきたのかね。」といって、
心持
(
こころも
)
ちよく
迎
(
むか
)
えてくれました。そして、
二郎
(
じろう
)
が
遊
(
あそ
)
びに
飽
(
あ
)
きて
帰
(
かえ
)
ろうとすると
お化けとまちがえた話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ぼくはね、
水
(
すい
)
とうのほかにはっか
水
(
すい
)
を
用意
(
ようい
)
したよ。すこしやろうか。
旅
(
たび
)
へ
出
(
で
)
てあんまり
心持
(
こころも
)
ちのわるいときはちょっと
飲
(
の
)
むといいっておっかさんがいったぜ。」
いちょうの実
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
結婚当時
(
けっこんとうじ
)
からのことをいろいろ
回想
(
かいそう
)
してみると、
妻
(
つま
)
に
対
(
たい
)
しての気のどくな
心持
(
こころも
)
ち、しゅうとしゅうとめに対して
面目
(
めんぼく
)
ない心持ち、いちいち自分をくるしめるのである。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
そう
言
(
い
)
って
玉依姫
(
たまよりひめ
)
には
心持
(
こころも
)
ちお
顔
(
かお
)
を
赧
(
あか
)
く
染
(
そ
)
められました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「ああ、そうだったか。」と、お
父
(
とう
)
さんは、はじめてやさしい
兄
(
にい
)
さんの
心持
(
こころも
)
ちを
知
(
し
)
って、
自分
(
じぶん
)
のしたことを
後悔
(
こうかい
)
なされました。
ゆずの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それはさも、
自分
(
じぶん
)
について
来
(
こ
)
いというようでした。
保名
(
やすな
)
はいよいよ
夢
(
ゆめ
)
の中で
夢
(
ゆめ
)
を
見
(
み
)
たような
心持
(
こころも
)
ちがしながら、うかうかとその
後
(
あと
)
についていきました。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
それから少ししずかな
心持
(
こころも
)
ちになって、足音をたてないように、そっと次の室にはいってみました。
ガドルフの百合
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
しかし、もはや、
鬼
(
おに
)
のような
心持
(
こころも
)
ちになってしまった
年寄
(
としよ
)
り
夫婦
(
ふうふ
)
は、なんといっても、
娘
(
むすめ
)
のいうことを
聞
(
き
)
き
入
(
い
)
れませんでした。
赤いろうそくと人魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おとうさんのそんな
心持
(
こころも
)
ちを
察
(
さっ
)
しない
世間
(
せけん
)
の人たちは、
姫
(
ひい
)
さんがへんな
姿
(
すがた
)
になったのをおもしろがって、「
鉢
(
はち
)
かつぎ、
鉢
(
はち
)
かつぎ。」と、あだ
名
(
な
)
を
呼
(
よ
)
んであざ
笑
(
わら
)
いました。
鉢かつぎ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
すると、なんでも、よく
赤
(
あか
)
ちゃんの
心持
(
こころも
)
ちがわかるお
母
(
かあ
)
さんは、いつでも、
赤
(
あか
)
ちゃんの
好
(
す
)
きそうな、そして
毒
(
どく
)
にならないお
菓子
(
かし
)
を
与
(
あた
)
えました。
はてしなき世界
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある日
方々
(
ほうぼう
)
歩
(
ある
)
いて、やがてやわらかな
草
(
くさ
)
の
生
(
は
)
えている
所
(
ところ
)
へ
来
(
き
)
ますと、みんなは
足
(
あし
)
を
出
(
だ
)
してそこへごろごろ
寝
(
ね
)
ころびました。日がいい
心持
(
こころも
)
ちそうに
当
(
あ
)
たっていました。
金太郎
(
きんたろう
)
が
金太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
これが、
他
(
た
)
の
日
(
ひ
)
であったら、あるいは、このはちを
殺
(
ころ
)
したかもしれません。しかし、いまは、そんな、
残酷
(
ざんこく
)
な
心持
(
こころも
)
ちにはなれなかったのです。
サーカスの少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ああ、ひろい田んぼが見えて、
青青
(
あおあお
)
した空がながめられて、ひさしぶりでいい
心持
(
こころも
)
ちだ。わたしはここでしばらく
日向
(
ひなた
)
ぼっこをしているから、そのあいだにお前はお社へおまいりしてくるといいよ」
たにしの出世
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「
僕
(
ぼく
)
は、ほかで
頭
(
あたま
)
を
刈
(
か
)
って
遊
(
あそ
)
びにゆくと、なんだか
気
(
き
)
がすまんのだもの。」といいました。するとお
母
(
かあ
)
さんは、その
心持
(
こころも
)
ちをお
察
(
さっ
)
しになって
すいれんは咲いたが
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
清吉
(
せいきち
)
に、おばあさんの
心持
(
こころも
)
ちが、わかるような
気
(
き
)
がしました。だから、
自分
(
じぶん
)
の
言葉
(
ことば
)
に
力
(
ちから
)
をいれて、さも
自信
(
じしん
)
ありげに
戦争はぼくをおとなにした
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
天使
(
てんし
)
は
木枯
(
こが
)
らしの
吹
(
ふ
)
く
中
(
なか
)
を、いずこへとなく
歩
(
ある
)
いて
去
(
さ
)
りました。その
後
(
あと
)
を
見送
(
みおく
)
って、おじいさんは、よくこのときの
神
(
かみ
)
さまのお
心持
(
こころも
)
ちがわかったのでした。
いいおじいさんの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「なに、おまえさんがその
気
(
き
)
なら、
代
(
か
)
わって
運動
(
うんどう
)
をしてやってもいい。」と、
若
(
わか
)
い
助役
(
じょやく
)
は、
相手
(
あいて
)
の
心持
(
こころも
)
ちを
読
(
よ
)
みとろうと、
鋭
(
するど
)
く、おじいさんの
顔
(
かお
)
を
見
(
み
)
ました。
とうげの茶屋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「それにちがいありません。
俺
(
わし
)
がよく
亭主
(
ていしゅ
)
の
心持
(
こころも
)
ちを
聞
(
き
)
いてみます……。」と、おじいさんは
申
(
もう
)
しました。
いいおじいさんの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして、ほんとに
妹
(
いもうと
)
の
身
(
み
)
をあんずる、
兄
(
あに
)
の
心持
(
こころも
)
ちがわかるような
気
(
き
)
がして、まぶたがあつくなりました。
どこかで呼ぶような
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
子供
(
こども
)
は、おじいさんのいうことを
聞
(
き
)
いて、
同情
(
どうじょう
)
しました。
自分
(
じぶん
)
が、つねに、
美
(
うつく
)
しい
草花
(
くさばな
)
や、ちょうや、
野原
(
のはら
)
に
憧
(
あこが
)
れている
心持
(
こころも
)
ちを、よく
知
(
し
)
っていたからであります。
汽船の中の父と子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
女房
(
にょうぼう
)
は、
真
(
しん
)
の
父
(
ちち
)
、
母
(
はは
)
の
子供
(
こども
)
ではなかったけれど、もっともよく
息子
(
むすこ
)
の
心持
(
こころも
)
ちを
理解
(
りかい
)
していたからです。
さかずきの輪廻
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
金魚
(
きんぎょ
)
は、なにもいわなかったけれど、おじいさんは、よく、
金魚
(
きんぎょ
)
の
心持
(
こころも
)
ちがわかるようでした。あまり
長
(
なが
)
い、
毎日
(
まいにち
)
の
旅
(
たび
)
にゆられて、
中
(
なか
)
には、
弱
(
よわ
)
った
金魚
(
きんぎょ
)
もありました。
金魚売り
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
昼過
(
ひるす
)
ぎには、どの
山々
(
やまやま
)
も、うしろに
遠
(
とお
)
くなって、
故郷
(
こきょう
)
をはるばると
離
(
はな
)
れたという
心持
(
こころも
)
ちがしました。
汽車は走る
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
まして、このとき、おじいさんと
山
(
やま
)
の
静
(
しず
)
かな
心持
(
こころも
)
ちを
破
(
やぶ
)
るものは、なにひとつなかったのです。
とうげの茶屋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼女
(
かのじょ
)
は、
明
(
あか
)
るい
場所
(
ばしょ
)
で
休
(
やす
)
むと、まただれかにしかられはしないかという
不安
(
ふあん
)
があったからです。そして、この
母親
(
ははおや
)
の
心持
(
こころも
)
ちを
年上
(
としうえ
)
の
子供
(
こども
)
だけは、
悟
(
さと
)
ることができるのでした。
石段に鉄管
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
終
(
お
)
わりまで、
黙
(
だま
)
って、これを
見
(
み
)
ていた
正二
(
しょうじ
)
は、やさしい
兄
(
あに
)
の
心持
(
こころも
)
ちがよくわかりました。
兄と魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
勇吉
(
ゆうきち
)
は、さっきからおじいさんのだまっていた
心持
(
こころも
)
ちが、わかるような
気
(
き
)
がしました。
新しい町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
なにしろ、
親
(
おや
)
ひとり、
子
(
こ
)
ひとりだもの、いっしょに
暮
(
く
)
らすに
越
(
こ
)
すことはない。だが、
生
(
う
)
まれたときから、
住
(
す
)
みなれた
土地
(
とち
)
だもの、ここをはなれかねるおまえの
心持
(
こころも
)
ちはよくわかる。
とうげの茶屋
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
無邪気
(
むじゃき
)
な、
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
のいろいろなことはなにも
知
(
し
)
らない、ただ、なにもかもが
美
(
うつく
)
しく、そして、みんな
笑
(
わら
)
っているようにしか
見
(
み
)
えない
子供
(
こども
)
の
心持
(
こころも
)
ちを、ほんとうに
哀
(
あわ
)
れに
感
(
かん
)
じていました。
幾年もたった後
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そのときの
赤
(
あか
)
ちゃんの
心持
(
こころも
)
ちを、
知
(
し
)
るものはありませんでしたけれど、
赤
(
あか
)
ちゃんは、うんとエプロンが
風
(
かぜ
)
に
吹
(
ふ
)
かれて、
風
(
かぜ
)
が、あのエプロンを
遠
(
とお
)
い、もうけっして
見
(
み
)
つからないところへ
はてしなき世界
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
暖
(
あたた
)
かな
海
(
うみ
)
の
潮
(
しお
)
が
押
(
お
)
しよせてきた、がけの
上
(
うえ
)
で、
心持
(
こころも
)
ちのいい
風
(
かぜ
)
に
吹
(
ふ
)
かれて、うつりうつりと
夢
(
ゆめ
)
を
見
(
み
)
ていたときのことを
考
(
かんが
)
えると、くらべものになりませんが、どうせ
私
(
わたし
)
の
一生
(
いっしょう
)
というものは
ガラス窓の河骨
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼
(
かれ
)
がだいぶさかずきを
重
(
かさ
)
ねて、いい
心持
(
こころも
)
ちになったころ、ちょうど
村
(
むら
)
はずれの
方
(
ほう
)
にあたって、ものすごいおおかみの
鳴
(
な
)
き
声
(
ごえ
)
を
聞
(
き
)
いたのであります。
彼
(
かれ
)
はあまりいい
気持
(
きも
)
ちはしませんせした。
おおかみと人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
みんなは、はじめておじいさんの
心持
(
こころも
)
ちがわかったような
気
(
き
)
がしました。
なつかしまれた人
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
雲
(
くも
)
は、このことを
聞
(
き
)
くと、また、まりの
心持
(
こころも
)
ちに
同情
(
どうじょう
)
をしました。
あるまりの一生
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
良
(
りょう
)
ちゃんは、
心持
(
こころも
)
ち
顔
(
かお
)
を
赤
(
あか
)
くして
小さな弟、良ちゃん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
持
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
“心”で始まる語句
心
心配
心地
心算
心細
心得
心底
心臓
心許
心遣