“天使”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てんし50.0%
エンジェル16.7%
エンゼル13.9%
みつかひ8.3%
つかい2.8%
あんぢよ2.8%
てんのつかい2.8%
アンジョ2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その人は天使てんしにちがいないと思いましたので、わたくしはおそろしくなって、たずねもいたさず、人もよばなかったのでございます。
口絵には紀元二百年ごろの楽聖がくせいセント、セリシアの像が出ていた。オルガンの妙音から出た花と天使エンジェルの幻影とを楽聖はじっと見ている。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
ずつと以前は女といふものは、亭主が男でさへあれば辛抱したものだが、今では天使エンゼルでなくつちやとても気に入らない。
あれはほんとに神様の天使みつかひたちが、天にあるめいめいの光りのおうちの窓をあけては、あたしたちを見おろしてゐるんでしよ? さうでせう、レヴコー? あれは
それは堕されて、涙に目のくもった天使つかいたちの一人であったろう
時折闇をかい破る稲妻の光に見てあれば、浪は一面に湧き立ち返つて、宙に舞上る水煙も、さながら無数の天使あんぢよたちが雪の翼をはためかいて、飛びしきるかとも思ふばかりぢや。
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
イエス彼にいいけるはサタンよ退しりぞけ主たる爾の神を拝しただこれにのみつかうべしとしるされたり、ついに悪魔かれを離れ天使てんのつかいたち来りつかう。
基督信徒のなぐさめ (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
何卒なにとぞ私が目をつぶりますまででよろしゅうございますから、死の天使アンジョ御剣おんつるぎが茂作の体に触れませんよう、御慈悲を御垂れ下さいまし。
黒衣聖母 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)