“年上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
としうえ60.0%
としうへ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜がふけて睡気ねむけのさすようになると、たれか年上としうえの者がおかしい昔話をしだして、みんなを笑わせようとしたこともふつうであった。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「アネモネにしましょうね、いまきかかったばかりなのですもの。」と、三にん令嬢れいじょうなかのいちばん年上としうえのがいいました。
花と人の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
うつくしきかほ似合にあはぬはこゝろ小學校通せうがくかうがよひに紫袱紗むらさきふくさつゐにせしころ年上としうへ生徒せいと喧嘩いさかひまけて無念むねんこぶしにぎときおなじやうになみだちて
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
わたしは、わたしころされるんでございませうか、ときながらまをしますとね、年上としうへかたが、いゝえ、お仙人せんにんのおとぎをしますばかりです、それは仕方しかたがござんせん。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)