“伽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とぎ96.2%
とぎばなし1.9%
かせ1.0%
1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お女中がたは何と申してもお口が軽うござりますから、おとぎに上っておりますと、いろ/\のことを聞き出すついでがござりました。
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「話が済むころから寝酒が出て、ホロッとした心持で銘々の部屋に引取りますよ。叔母さんもいける口だし、お栄も猪口ちょこで二つや三つはやるし、悪くありませんよ、あのおとぎばなしは」
殊にお辰は叔父おじさえなくば大尽だいじんにも望まれて有福ゆうふくに世を送るべし、人は人、我は我の思わくありと決定けつじょうし、置手紙にお辰少許すこしばかりの恩をかせ御身おんみめとらんなどするいやしき心は露持たぬ由をしたた
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「いわずと知れた、親のうちへよ——公方さまのおぎをしたという人を、こんなあばら家から、とむれえも出せねえじゃあねえか——」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)