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年上
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としうへ
ふりがな文庫
“
年上
(
としうへ
)” の例文
うつくしき
顏
(
かほ
)
に
似合
(
にあは
)
ぬは
心
(
こゝろ
)
小學校通
(
せうがくかうがよ
)
ひに
紫袱紗
(
むらさきふくさ
)
對
(
つゐ
)
にせし
頃
(
ころ
)
年上
(
としうへ
)
の
生徒
(
せいと
)
に
喧嘩
(
いさかひ
)
まけて
無念
(
むねん
)
の
拳
(
こぶし
)
を
我
(
わ
)
れ
握
(
にぎ
)
る
時
(
とき
)
同
(
おな
)
じやうに
涙
(
なみだ
)
を
目
(
め
)
に
持
(
も
)
ちて
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
私
(
わたし
)
は、
私
(
わたし
)
は
殺
(
ころ
)
されるんでございませうか、と
泣
(
な
)
きながら
申
(
まを
)
しますとね、
年上
(
としうへ
)
の
方
(
かた
)
が、
否
(
いゝえ
)
、お
仙人
(
せんにん
)
のお
伽
(
とぎ
)
をしますばかりです、それは
仕方
(
しかた
)
がござんせん。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
洗晒
(
あらひざら
)
しの
伊予絣
(
いよがすり
)
の
単衣
(
ひとへ
)
を着て、白い木綿の兵子帯を締めた貢さんは肩を並べて腰を掛けた。お濱さんは三つ
年上
(
としうへ
)
で十三に成るが、小学校は病気の為に
遅
(
おく
)
れて同じ
級
(
きふ
)
だ。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
無論
(
むろん
)
小六
(
ころく
)
よりも
御米
(
およね
)
の
方
(
はう
)
が
年上
(
としうへ
)
であるし、
又
(
また
)
從來
(
じゆうらい
)
の
關係
(
くわんけい
)
から
云
(
い
)
つても、
兩性
(
りやうせい
)
を
絡
(
から
)
み
付
(
つ
)
ける
艷
(
つや
)
つぽい
空氣
(
くうき
)
は、
箝束的
(
けんそくてき
)
な
初期
(
しよき
)
に
於
(
おい
)
てすら、
二人
(
ふたり
)
の
間
(
あひだ
)
に
起
(
おこ
)
り
得
(
う
)
べき
筈
(
はず
)
のものではなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
僕よりも少し
年上
(
としうへ
)
だけに不斷はしツかりしたところのある女だが、結婚の席へ出た時の妻を思へば、一二杯の祝盃に顏が赤くなつて、その場にゐたたまらなくなつた程の可愛らしい花嫁であつた。
泡鳴五部作:01 発展
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
▼ もっと見る
乃
(
そこ
)
で
愛
(
あい
)
ちやんは
隨分
(
かなり
)
長
(
なが
)
い
間
(
あひだ
)
ローリー
鳥
(
てう
)
と
議論
(
ぎろん
)
をしました、ローリー
鳥
(
てう
)
は
終
(
つひ
)
には
澁
(
しぶ
)
ッ
面
(
つら
)
して
拗
(
す
)
ねて
背中
(
せなか
)
を
向
(
む
)
けて、『
私
(
わたし
)
はお
前
(
まへ
)
より
年上
(
としうへ
)
だよ、
私
(
わたし
)
の
方
(
はう
)
が
能
(
よ
)
く
知
(
し
)
つてる
サ
』と
只
(
たゞ
)
斯
(
か
)
う
云
(
い
)
つたばかりなので
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
「お
姉上
(
あねうへ
)
。」——いや、
二十幾年
(
にじふいくねん
)
ぶりかで、
近頃
(
ちかごろ
)
も
逢
(
あ
)
つたが、
夫人
(
ふじん
)
は
矢張
(
やつぱ
)
り、
年上
(
としうへ
)
のやうな
心持
(
こゝろもち
)
がするとか
言
(
い
)
ふ。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
遠慮
(
ゑんりよ
)
をされると
憎
(
に
)
くゝ
成
(
な
)
るほどに
何事
(
なにごと
)
も
默
(
だま
)
つて
年上
(
としうへ
)
の
言
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
は
聞
(
き
)
く
物
(
もの
)
と
奧樣
(
おくさま
)
すつとお
羽織
(
はをり
)
をぬぎて、
千葉
(
ちば
)
の
背後
(
うしろ
)
より
打着
(
うちき
)
せ
給
(
たま
)
ふに、
人肌
(
ひとはだ
)
のぬくみ
背
(
せ
)
に
氣味
(
きみ
)
わるく、
麝香
(
じやこう
)
のかをり
滿身
(
まんしん
)
を
襲
(
おそ
)
ひて
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
代助の
父
(
ちゝ
)
には
一人
(
ひとり
)
の
兄
(
あに
)
があつた。
直記
(
なほき
)
と云つて、
父
(
ちゝ
)
とはたつた一つ違ひの
年上
(
としうへ
)
だが、
父
(
ちゝ
)
よりは
小柄
(
こがら
)
なうへに、
顔付
(
かほつき
)
眼鼻立
(
めはなだち
)
が非常に
似
(
に
)
てゐたものだから、知らない人には往々
双子
(
ふたご
)
と間違へられた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
其
(
そ
)
のかはり、
衣服
(
きもの
)
は
年上
(
としうへ
)
の
方
(
はう
)
が、
紋着
(
もんつき
)
だつたり、お
召
(
めし
)
だつたり、
時
(
とき
)
にはしどけない
伊達卷
(
だてまき
)
の
寢着姿
(
ねまきすがた
)
と
變
(
かは
)
るのに、
若
(
わか
)
いのは、
屹
(
きつ
)
と
縞
(
しま
)
ものに
定
(
さだま
)
つて、
帶
(
おび
)
をきちんと
〆
(
し
)
めて
居
(
ゐ
)
る。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
どんな
場合
(
ばあひ
)
にも二十四五の
上
(
うへ
)
へは
出
(
で
)
ない……
一人
(
ひとり
)
は十八九で、
此
(
こ
)
の
少
(
わか
)
い
方
(
はう
)
は、ふつくりして、
引緊
(
ひきしま
)
つた
肉
(
にく
)
づきの
可
(
い
)
い、
中背
(
ちうぜい
)
で、……
年上
(
としうへ
)
の
方
(
はう
)
は、すらりとして、
細
(
ほそ
)
いほど
瘠
(
や
)
せて
居
(
ゐ
)
る。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
年
常用漢字
小1
部首:⼲
6画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“年上”で始まる語句
年上風