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黒駒
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くろこま
ふりがな文庫
“
黒駒
(
くろこま
)” の例文
そうしてその中で燃えている火は、血を含んででもいるように見え、そこから吹き出している墨のような煙りは、
黒駒
(
くろこま
)
の
靡
(
なび
)
かせる
鬣
(
たてがみ
)
のようであった。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
門
(
かど
)
の柳の
翠
(
みどり
)
から、
黒駒
(
くろこま
)
の背へ
雫
(
しずく
)
が流れて、はや
雲切
(
くもぎれ
)
がして、その柳の
梢
(
こずえ
)
などは薄雲の底に
蒼空
(
あおぞら
)
が動いています。
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
聖徳太子の愛馬が出たというところから
黒駒
(
くろこま
)
の名がある。その他、
鳳凰山
(
ほうおうざん
)
、駒ヶ岳あたりも馬の産地から起った名であります。
御勅使川
(
みてしがわ
)
の北の方には駒場村というのがあります。
大菩薩峠:12 伯耆の安綱の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
冬は雪二丈
余
(
よ
)
もつもりて人のゆきゝもたゆるゆゑ、此時人死すれば寺に
送
(
おく
)
る事ならざれば、此村に山田を氏とする助三郎といふものゝ家にむかしより持伝へたる
黒駒
(
くろこま
)
太子と
称
(
しよう
)
する
画軸
(
ぐわぢく
)
*7
あり
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
六の時にはもう
頬
(
ほお
)
に
髯
(
ひげ
)
も生えて三十くらいに見え、へんに重々しく分別ありげな
面構
(
つらがま
)
えをして、すこしも
可愛
(
かわい
)
いところがなく、その頃、讃岐に
角力
(
すもう
)
がはやり、大関には
天竺仁太夫
(
てんじくにだゆう
)
つづいて鬼石、
黒駒
(
くろこま
)
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
黒
常用漢字
小2
部首:⿊
11画
駒
常用漢字
中学
部首:⾺
15画
“黒”で始まる語句
黒
黒子
黒繻子
黒人
黒煙
黒白
黒雲
黒檀
黒髪
黒奴