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鳳眼
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ほうがん
ふりがな文庫
“
鳳眼
(
ほうがん
)” の例文
痩躯
(
そうく
)
長面、いつも
鳳眼
(
ほうがん
)
きらりとかがやいて、近ごろの曹操は、威容気品ふたつながら
相貌
(
そうぼう
)
にそなわってきた風が見える。
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
智的な額、血色の良い——頗る黒々と陽焦けのした顏、
鳳眼
(
ほうがん
)
で、唇が堅く結んで、如何にも好ましい青年武士です。
銭形平次捕物控:261 弱い浪人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
額広く眉太く、眼は
鳳眼
(
ほうがん
)
といって気高く鋭く、それでいて愛嬌があり、鼻はあくまで高かったが、鼻梁が太いので険しくなく、
仁中
(
じんちゅう
)
の深いのは徳のある証拠、唇は薄くなく厚くない。
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
曹操は、詩を感じているのか、或いは彼女たちの若さに喜悦しているのだろうか、その
鳳眼
(
ほうがん
)
に笑みをたたえて見送っていたが、——ふと客の玄徳に気づいて
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
点
(
とも
)
し連らねた無数の燈明、煙りを上げている青銅の香炉、まずそれはよいとして、神号を見れば薬師如来、それと並んで掛けられた画像!
白髪
(
はくはつ
)
白髯
(
はくぜん
)
鳳眼
(
ほうがん
)
鷲鼻
(
しゅうび
)
、それでいてあくまで童顔であり
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
キリツとした顏立に枝からもぎ取つたばかりの桃の實のやうな銀の
生毛
(
うぶげ
)
、
曲線
(
カーブ
)
のきつい、可愛らしい唇の反り、
蛾眉
(
がび
)
、
鳳眼
(
ほうがん
)
——といふといかめしくなりますが、さう言つた上品な道具立のうちに
銭形平次捕物控:220 猿蟹合戦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
眼は
鳳眼
(
ほうがん
)
であり、
耳朶
(
じだ
)
は豊かで、総じて、体の
巨
(
おお
)
きいわりに
肌目
(
きめ
)
こまやかで、音声もおっとりしていた。
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
謙信の
鳳眼
(
ほうがん
)
は、ぽっと紅をふくんでいた。一同の容子に、彼も、やおら杯を下において
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
似絵
(
にせえ
)
師のことばでよく、“藤原顔”というあの
瓜実顔
(
うりざねがお
)
ではあるが、
鳳眼
(
ほうがん
)
するどく、濃いおん眉、意志のつよげなお唇もと、また、ひげ痕も青々と、皇系にはまれな男性的な御風貌であった。
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
下頬膨
(
しもぶく
)
れにふっくらと肥え、やや
中窪
(
なかくぼ
)
で後頭部の大きな
円頂
(
あたま
)
は青々として智識美とでもいいたいような
艶
(
つや
)
をたたえ、決して美男という相では
在
(
おわ
)
さないが、眉は信念力を濃く描いて、
鳳眼
(
ほうがん
)
はほそく
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
母公は怪しんで、
理
(
わけ
)
を訊くと、玄徳は
鳳眼
(
ほうがん
)
にかなしみをたたえて
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と、なお云いかけると、曹操は細い
鳳眼
(
ほうがん
)
をかっとひらいて
三国志:05 臣道の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
身ノ
丈
(
たけ
)
八尺余、
髥
(
ひげ
)
美しく、まなこは
鳳眼
(
ほうがん
)
——。気に入った。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「この子は
鳳眼
(
ほうがん
)
だ」
三国志:02 桃園の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“鳳眼”の意味
《名詞》
鳳凰の眼のようなまなじりが深い眼。
(出典:Wiktionary)
鳳
漢検準1級
部首:⿃
14画
眼
常用漢字
小5
部首:⽬
11画
“鳳眼”で始まる語句
鳳眼隆準