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鳰
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にほ
ふりがな文庫
“
鳰
(
にほ
)” の例文
琵琶湖はまた
鳰
(
にほ
)
の海ともいひ、その名の如く琵琶に似て、
瀬田
(
せた
)
、
膳所
(
ぜぜ
)
、大津などの湖尻から三里ばかり北に入つてゆく間は東西の幅も一里位のもので
湖光島影:琵琶湖めぐり
(旧字旧仮名)
/
近松秋江
(著)
それ、ここから見えるあの
田甫
(
たんぼ
)
ぢや、あれが、この村の開けないずつと
往昔
(
むかし
)
は一面の沼だつたのぢや、
蘆
(
あし
)
や
蒲
(
かば
)
が生え茂つてゐて、
鳰
(
にほ
)
だの鴨だのが沢山ゐたもんぢや。
黄金の甕
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
吾弟
(
わおと
)
らは
鳰
(
にほ
)
のよき巣をかなしむと夕かたまけてさやぎいでつも
桐の花
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
涼しきは真帆にうけたる比良おろし吹かれてゐざる
鳰
(
にほ
)
の釣舟
礼厳法師歌集
(新字旧仮名)
/
与謝野礼厳
(著)
「巣へもどる親まつ
鳰
(
にほ
)
のもろ音哉。香以。」
細木香以
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
四方
(
しはう
)
より花吹き入れて
鳰
(
にほ
)
の海 芭蕉
俳人蕪村
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
かひがひし、あな
鳰
(
にほ
)
の
鳥
(
とり
)
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
鳥のきて
啼
(
な
)
く
鳰
(
にほ
)
の海
若菜集
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
鳰
(
にほ
)
の浮く蘆間の水を漕ぎわたり涼しくもあるか真野の釣舟
礼厳法師歌集
(新字旧仮名)
/
与謝野礼厳
(著)
裏堀は藻をかいくぐる
鳰
(
にほ
)
居りて遥けきは啼けり
城内
(
しろうち
)
らしも
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
鳰
(
にほ
)
や、
實
(
げ
)
に
淨
(
きよ
)
めの
童女
(
をとめ
)
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
鳰
(
にほ
)
の浮巣の岸に咲く
野口雨情民謡叢書 第一篇
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
花火過ぎ水にただよふ
椀殻
(
わんがら
)
は
鳰
(
にほ
)
の鳥よりなほあはれなり
白帝城
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
おもむろに
鳰
(
にほ
)
は
滑
(
すべ
)
りぬ。
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
鳰
(
にほ
)
の浮くのを見やしやんせ。
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
鳰
(
にほ
)
や、
實
(
げ
)
に淨めの
童女
(
をさめ
)
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
おもむろに
鳰
(
にほ
)
は滑りぬ。
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
鳰
(
にほ
)
の
浮巣
(
うきす
)
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“鳰(カイツブリ)”の解説
カイツブリ(鳰(にお)、鸊鷉(へきてい)、鸊鵜(へきてい)、学名:Tachybaptus ruficollis (Pallas, 1764))は、カイツブリ目カイツブリ科カイツブリ属に分類される鳥類の1種。全長約26cmと、日本のカイツブリ科のなかではいちばん小さい。
(出典:Wikipedia)
鳰
漢検1級
部首:⿃
13画
“鳰”を含む語句
鳰鳥
稲鳰
藁鳰
鳰海
鳰鷯