高野たかの)” の例文
其の一〇一端詞はしことばに、高野たかのの奥の院へまゐる道に、玉川といふ河の水上みなかみどく虫おほかりければ、此の流を飲むまじきよしをしめしおきて後よみはべりける、とことわらせ給へば
使つかひがかへつてそのとほりをまをげると、みかどおきな同情どうじようされて、いよ/\十五日じゆうごにちると高野たかの少將しようしようといふひと勅使ちよくしとして、武士ぶし二千人にせんにんつて竹取たけとりのおきないへをまもらせられました。
竹取物語 (旧字旧仮名) / 和田万吉(著)
と兵三千余騎を連れると筑後国を越え、高野たかの本庄ほんしょうに向った。ここで惟義の軍と戦うこと一日一夜、しかし九州各地から雲霞の如く集り押し寄せる惟義の大軍には、勇敢な攻手もかなわず引き退いた。
チベットの高野たかのに光る初日影はつひかげ
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
わすれても汲みやしつらん旅人の高野たかのの奥の玉川の水
高野たかのヶ原は花に花咲く
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
高野たかのの奥の玉川の水