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馳寄
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はせよ
その
中に幕の横や下から笠支配人を先に立てた四五人が
馳寄って来て、呉羽の
身体を無造作に、向って左の方へ抱え上げて行った。
わがすくひにゆかむとするを待たで、
傍なる高草の裏にあと叫ぶ声すと聞く
間に、羊飼の
童飛ぶごとくに
馳寄り、姫が馬の
轡ぎは
緊と握りておし
鎮めぬ。
聞其所に居るのはお梅かと言へばお梅はオヽ
父さん
何卒助けて下されと聞くより上臺は
馳寄るに雲助は是を見て
邪魔だてなすなと
棒振上打て掛るを引外し
脇差拔て
切懸るに彼の雲助は逃
乍ら女を