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香盒
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こうごう
ふりがな文庫
“
香盒
(
こうごう
)” の例文
お前がその意地なら腕に
撚
(
よ
)
りをかけてやってみろ、幸い、あの遊行上人は、
天竺
(
てんじく
)
から来たという
黄金
(
きん
)
の
曼陀羅
(
まんだら
)
の
香盒
(
こうごう
)
というものを持っている
大菩薩峠:07 東海道の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
夜逃げ同様屋敷を脱け出したのが
怪
(
け
)
しからぬという言い掛りでしたが、近頃はお袖に預けた
古筆
(
こひつ
)
の茶掛け一
軸
(
じく
)
と、
彫三島
(
ほりみしま
)
の松の葉の
香盒
(
こうごう
)
が紛失したから
銭形平次捕物控:131 駕籠の行方
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
かたわらの飾り台の上に、大いなる青銅の
香炉
(
こうろ
)
ありて、香煙立ち昇る。傍に、
唐獅子
(
からじし
)
の陶器の
香盒
(
こうごう
)
を置く。王座のうしろに、丈高き二枚折りの刺繍屏風。
若き日の成吉思汗:――市川猿之助氏のために――
(新字新仮名)
/
林不忘
、
牧逸馬
(著)
その外
馬遠
(
ばえん
)
の対幅が五百両、
牧渓
(
もっけい
)
が一幀五百両なり。その他もこれに準ず。また茶器を買入るるものあり(銘は知らず)、
茶盒
(
ちゃごう
)
千五百両、南蛮
縄簾
(
なわすだれ
)
の
水指
(
みずさし
)
三百両、
祥瑞
(
しょうずい
)
の
香盒
(
こうごう
)
二百両なり。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
千鳥棚のうえから、
香盒
(
こうごう
)
に似た
器
(
うつわ
)
へ、
鍔
(
つば
)
のついている
陶器口
(
とうきぐち
)
の
煙管
(
きせる
)
をのせ
宮本武蔵:03 水の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
古筆
(
こひつ
)
の
軸物
(
じくもの
)
とか、三島の
香盒
(
こうごう
)
とかは、いずれ
屑屋
(
くずや
)
か何かで捜してお返しいたします。ヘエ——
銭形平次捕物控:131 駕籠の行方
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
香
常用漢字
小4
部首:⾹
9画
盒
漢検1級
部首:⽫
11画
“香”で始まる語句
香
香具師
香気
香港
香炉
香華
香奠
香花
香爐
香水