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養親
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やしないおや
ふりがな文庫
“
養親
(
やしないおや
)” の例文
何時
(
いつ
)
のほどにか来りけん、これなん黄金丸が
養親
(
やしないおや
)
、
牡牛
(
おうし
)
文角
(
ぶんかく
)
なりけるにぞ。「これはこれは」トばかりにて、二匹は再び
魂
(
きも
)
を消しぬ。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
お
島
(
しま
)
が
養親
(
やしないおや
)
の口から、近いうちに自分に
入婿
(
いりむこ
)
の来るよしをほのめかされた時に、彼女の
頭脳
(
あたま
)
には、まだ何等の
分明
(
はっきり
)
した考えも起って来なかった。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
ついに化して蜂となって
養親
(
やしないおや
)
の跡を継ぐのであろうなどと想像をたくましうして、
似我蜂
(
じがばち
)
という名前をつけたのである。
動物の私有財産
(新字新仮名)
/
丘浅次郎
(著)
われは
爾
(
なんじ
)
が
毒牙
(
どくが
)
にかかり、非業にも最期をとげたる、月丸が
遺児
(
わすれがたみ
)
、黄金丸といふ犬なり。
彼時
(
かのとき
)
われ母の胎内にありしが、その
後
(
のち
)
養親
(
やしないおや
)
文角ぬしに、
委敷
(
くわし
)
き事は聞きて知りつ。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
紙漉場
(
かみすきば
)
などをもって、細々と暮していた養家では、その頃不思議な利得があって、
遽
(
にわか
)
に身代が太り、地所などをどしどし買入れた。お島は
養親
(
やしないおや
)
の口から、時々その折の不思議を
洩
(
も
)
れ聞いた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
「われこのままに不具の犬とならば、年頃の宿願いつか
叶
(
かな
)
へん。この宿願叶はずば、
養親
(
やしないおや
)
なる文角ぬしに、また合すべき
面
(
おもて
)
なし」ト、
切歯
(
はぎしり
)
して
掻口説
(
かきくど
)
くに、鷲郎もその心中
猜
(
すい
)
しやりて
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
養
常用漢字
小4
部首:⾷
15画
親
常用漢字
小2
部首:⾒
16画
“養”で始まる語句
養
養母
養父
養蚕
養生
養女
養子
養家
養育
養成