“紙漉場”の読み方と例文
読み方割合
かみすきば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近頃は同じ市の中に編入されましたが、もとの中田村柳生やなぎう紙漉場かみすきばがあります。ここで他ではほとんど作らない紙を漉きます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
露路の入口は狭いが、奥には可なりに広いあき地があって、ここら特有の紙漉場かみすきばなども見えた。藤助の家にも小さい庭があって、桃の木が一本立っていた。
半七捕物帳:69 白蝶怪 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
前には野原のように広い紙漉場かみすきばがあった。其所を折れ曲って町つづきへ出ると、狭い川に橋が懸っていた。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)