“かみすきば”の漢字の書き方と例文
語句割合
紙漉場100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家へ帰ると、気をきかして何処どこかへ用達ようたしにやったとみえて、作の姿は何処にも見えなかったが、紙漉場かみすきばの方にいた養父は、おとらの声を聞つけると、直に裏口から上って来た。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
不意をたれてギョッとした虚無僧が、「何をッ」と天蓋てんがいをハネたのをきッかけにして、二本の白刃へ向って集まる十手の疾風が、まず紙漉場かみすきばの裏あたりから凄まじい乱戟の渦紋を起こして
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
仕事として大きいのは比企ひき小川おがわ町の手漉紙てすきがみであります。川に沿うて点々と昔ながらの紙漉場かみすきばを見られるでしょう。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)