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頬杖
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ほほづゑ
ふりがな文庫
“
頬杖
(
ほほづゑ
)” の例文
金花は
頬杖
(
ほほづゑ
)
をついた儘、浮かない顔色を改めなかつた。が、山茶の言葉には多少の好奇心を動かしたと見えて
南京の基督
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
燈籠へ
倚掛
(
よつかか
)
つて
頬杖
(
ほほづゑ
)
でも
拄
(
つ
)
いて、空を
眺
(
なが
)
めてゐる
状
(
かたち
)
なども可いよ。ねえ、
如何
(
いかが
)
でせう
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
誰か来るかも知れない今日一日見てゐようと税務署長は
頬杖
(
ほほづゑ
)
をついて見てゐた。
税務署長の冒険
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
蒲「さうして
髪
(
あたま
)
の
癖毛
(
くせつけ
)
の具合がな、
愛嬌
(
あいきよう
)
が有つたぢやないか。デスクの上に
頬杖
(
ほほづゑ
)
を
抂
(
つ
)
いて、かう下向になつて
何時
(
いつ
)
でも
真面目
(
まじめ
)
に講義を聴いてゐたところは、
何処
(
どこ
)
かアルフレッド大王に
肖
(
に
)
てゐたさ」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
彼の先輩は
頬杖
(
ほほづゑ
)
をしたまま、極めて無造作に返事をした。
或阿呆の一生
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
蒼
(
あを
)
く
濁
(
にご
)
れる
頬
(
ほほ
)
の肉よ、
髐
(
さらば
)
へる横顔の
輪廓
(
りんかく
)
よ、曇の懸れる
眉
(
まゆ
)
の下に物思はしき
眼色
(
めざし
)
の凝りて動かざりしが、やがて
崩
(
くづ
)
るるやうに
頬杖
(
ほほづゑ
)
を倒して、
枕嚢
(
くくりまくら
)
に重き
頭
(
かしら
)
を落すとともに寝返りつつ
掻巻
(
かいまき
)
引寄せて
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
“頬杖”の解説
頬杖(ほおづえ、つらづえ、頰杖、面杖)は、ヒトが机や床などに肘を立ててその手で顔を支える、あるいは顎や頬に手を宛てがう仕草のこと。腕が杖のようになることからこう呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
頬
部首:⾴
15画
杖
漢検準1級
部首:⽊
7画
“頬”で始まる語句
頬
頬冠
頬張
頬被
頬辺
頬骨
頬白
頬髯
頬桁
頬笑