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頤杖
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あごづえ
ふりがな文庫
“
頤杖
(
あごづえ
)” の例文
「お前様方でのうて、忠臣蔵がどこに有るかな。」と飴屋は
頷
(
うなず
)
くように
頤杖
(
あごづえ
)
を支いて言う。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「あんたのかかあがどうしただか、そんなこたあ知らんが、
家
(
うち
)
あ商売してるだね。遊んでいるじゃねえよ」といって、帳面や
算盤
(
そろばん
)
の乗っている机に
頤杖
(
あごづえ
)
をついた。そしてまたいった。
最後の胡弓弾き
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
対手
(
あいて
)
がソレ者と心安だてに
頤杖
(
あごづえ
)
ついて見上げる顔を、あたかもそれ、
少
(
わか
)
い
遊女
(
おいらん
)
の
初会惚
(
しょかいぼれ
)
を洞察するという
目色
(
めつき
)
、
痩
(
や
)
せた頬をふッくりと、
凄
(
すご
)
いが優しらしい笑を含んで
熟
(
じっ
)
と
視
(
なが
)
め
式部小路
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
頤杖
(
あごづえ
)
した縁側の目の
前
(
さき
)
に、しかき贈物を置いて、別に
意
(
こころ
)
にも留めない風で、滝太郎はモウセンゴケを載せた
手巾
(
ハンケチ
)
の先を——ここに耳を
引張
(
ひっぱ
)
るべき猟犬も居ないから——
摘
(
つま
)
んでは引きながら
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と問返した時、教頭は
傲然
(
ごうぜん
)
として、卓子に
頤杖
(
あごづえ
)
を
支
(
つ
)
く。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
頤
漢検1級
部首:⾴
15画
杖
漢検準1級
部首:⽊
7画
“頤”で始まる語句
頤
頤髯
頤使
頤鬚
頤紐
頤髭
頤養
頤先
頤斎
頤骨