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霍亂
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くわくらん
ふりがな文庫
“
霍亂
(
くわくらん
)” の例文
新字:
霍乱
朴訥
(
ぼくとつ
)
な調子で話り了ると、石津右門はホツと溜息を吐きます。鬼の
霍亂
(
くわくらん
)
が
萎
(
しを
)
れ返つた樣子は、物の哀れを通り越して可笑しくなる位。
銭形平次捕物控:062 城の絵図面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ある
夏
(
なつ
)
の
日盛
(
ひざか
)
りに、
二人
(
ふたり
)
して、
長
(
なが
)
い
竿
(
さを
)
のさきへ
菓子袋
(
くわしぶくろ
)
を
括
(
くゝ
)
り
付
(
つ
)
けて、
大
(
おほ
)
きな
柿
(
かき
)
の
木
(
き
)
の
下
(
した
)
で
蝉
(
せみ
)
の
捕
(
と
)
りくらをしてゐるのを、
宗助
(
そうすけ
)
が
見
(
み
)
て、
兼坊
(
けんばう
)
そんなに
頭
(
あたま
)
を
日
(
ひ
)
に
照
(
て
)
らし
付
(
つ
)
けると
霍亂
(
くわくらん
)
になるよ
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
冒込
(
おひこみ
)
其が
俄
(
にはか
)
に發したるのにて先づ申さば
霍亂
(
くわくらん
)
なりとて藥を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
名乘るとすぐ通してくれたのは、奧まつた一室、石津右門相變らず鬼の
霍亂
(
くわくらん
)
見たいな顏に、
鬱陶
(
うつたう
)
しい
皺
(
しわ
)
を刻んで出て來ました。
銭形平次捕物控:062 城の絵図面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「しめたと思つたから、飛んで行つて勘三郎を擧げるつもりだつたが、いけねえ、——肝腎の勘三郎は、三日前から
霍亂
(
くわくらん
)
に
罹
(
かゝ
)
つて、死ぬやうな騷ぎだ」
銭形平次捕物控:097 許婚の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
五十前後の鬼が
霍亂
(
くわくらん
)
を患つたやうな惡相の武家、眼も鼻も口も大きい上に、
澁紙
(
しぶがみ
)
色の皮膚、山のやうな兩肩、
身扮
(
みなり
)
も、腰の物も、
代表型
(
テイピカル
)
な
淺黄
(
あさぎ
)
裏のくせに、聲だけは妙に物優しく
銭形平次捕物控:062 城の絵図面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「ブルブル、御免
蒙
(
かうむ
)
りませうよ。辻斬と
霍亂
(
くわくらん
)
は大嫌ひで」
銭形平次捕物控:317 女辻斬
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
霍
漢検1級
部首:⾬
16画
亂
部首:⼄
13画
“霍”で始まる語句
霍乱
霍公鳥
霍峻
霍去病
霍光
霍子孟
霍丘
霍山