“離(さ)” の例文
善鸞 離(さ)られてから病気になりました。私は会う事も許されませんでした。ついに女は死にました。私は死に目にも会えなかったのです。
出家とその弟子 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
風の日も雨の日も厭(いと)うことなく、住居を離(さ)る十町ばかりの築土八幡宮(つくどはちまんぐう)に参詣(さんけい)して、愛児の病気を救わせ給えと祷(いの)り、平生(へいぜい)嗜(たしな)める食物娯楽をさえに断(た)ちたるに、それがためとにはあらざるべけれど
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
垂乳根(たらちね)の母父(おもちち)ゆゑに身ひとつの命(いのち)とたのむ妻を我が離(さ)る
雀の卵 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)