門衛もんえい)” の例文
「ま、待ってろ。門衛もんえい君。この男を火鉢に当らせといてくれたまえ。勝手に撮影所の中を歩かせないようにな。たのむぜ」
投手殺人事件 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
かねを打て、鐘を打て! 番士ばんし、番士、門衛もんえいの番士たち! はやくかいをふいて武者むしゃだまりへ味方みかたをおあつめッ——」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それからおどろいて窓から外へ飛び出すと、門衛もんえいのいますところまで駈けつけて、大変だとわめきましたようなわけです
赤外線男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
門柱もんちゅうそのはすべて丹塗にぬり、べつとびらはなく、その丸味まるみのついた入口いりぐちからは自由じゆう門内もんない模様もよううかがわれます。あたりにはべつ門衛もんえいらしいものも見掛みかけませんでした。
仏は、門衛もんえいに、を通じた。
英本土上陸戦の前夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
門衛もんえいのように犬千代はいう。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)