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銀鋲
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ぎんびょう
ふりがな文庫
“
銀鋲
(
ぎんびょう
)” の例文
なにをいいふくめられたか、
蛾次郎
(
がじろう
)
は、
卜斎
(
ぼくさい
)
から、
銀鋲
(
ぎんびょう
)
のスペイン
短銃
(
たんじゅう
)
と一
両
(
りょう
)
ほどの
金子
(
きんす
)
をもらって、すっかり仕事をのみこんでしまった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
前なるお美津は、小鼓に
八雲琴
(
やくもごと
)
、六人ずつが両側に、ハオ、イヤ、と拍子を取って、
金蒔絵
(
きんまきえ
)
に
銀鋲
(
ぎんびょう
)
打った欄干づき、
輻
(
やぼね
)
も漆の車屋台に、
前囃子
(
まえばやし
)
とて楽を奏する、その十二人と同じ風俗。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
使女A
銀鋲
(
ぎんびょう
)
の着いた冑を冠り、緋の袍の上へ、銀と真鍮とで造った
腹巻
(
はらまき
)
をしめ、濡れ
烏
(
がらす
)
よりも黒い髪の毛を右と左の肩に垂らし、それを片手でなぶりなぶり小声で歌を唄うていた二十七
レモンの花の咲く丘へ
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
翼
(
つばさ
)
を
搏
(
う
)
った
鸞
(
らん
)
のように、飛びしさった
龍耳
(
りゅうじ
)
老人の手には、
黒檀柄
(
こくたんえ
)
に
銀鋲
(
ぎんびょう
)
を打ったスペイン型の
短銃
(
たんじゅう
)
!
真綿
(
まわた
)
のようなけむりを
曳
(
ひ
)
いて持たれている……。
鳴門秘帖:05 剣山の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
数歩
(
すうほ
)
、うしろへとびのいて、
帯
(
おび
)
のあいだに
差
(
さ
)
しこんできた
銀鋲
(
ぎんびょう
)
の
短銃
(
たんじゅう
)
を
右手
(
めて
)
につかんだ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
銀
常用漢字
小3
部首:⾦
14画
鋲
漢検準1級
部首:⾦
15画
“銀”で始まる語句
銀
銀杏
銀杏返
銀色
銀座
銀貨
銀河
銀簪
銀行
銀泥