“黒檀柄”の読み方と例文
読み方割合
こくたんえ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒檀柄こくたんえの火箸を一膳火鉢の中へ突入れて之を杖に額を当てゝ、只伊之助の事ばかりくよ/\と思い続け、泣いてばかり居ります。
つばさったらんのように、飛びしさった龍耳りゅうじ老人の手には、黒檀柄こくたんえ銀鋲ぎんびょうを打ったスペイン型の短銃たんじゅう! 真綿まわたのようなけむりをいて持たれている……。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
としけ/″\枕の紋を視詰めて居ましたが、火鉢の中へ黒檀柄こくたんえの火箸を突込つッこみ是を杖にして居た故、力が這入って火の中へ這入り、真赤まっかに焼けてる火箸を取って