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鉄環
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てっかん
ふりがな文庫
“
鉄環
(
てっかん
)” の例文
旧字:
鐵環
ここへ
粮米
(
ろうまい
)
を入れるなり、或いは、
備中
(
びっちゅう
)
から山野を越えて、急援に迫り、城兵と協力して、寄手の
鉄環
(
てっかん
)
を粉砕し、羽柴筑前守秀吉なるものの名へ
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
幾多
(
いくた
)
の罪人を呑み、幾多の護送船を吐き出した逆賊門は
昔
(
むか
)
しの
名残
(
なご
)
りにその
裾
(
すそ
)
を洗う
笹波
(
ささなみ
)
の音を聞く
便
(
たよ
)
りを失った。ただ向う側に存する
血塔
(
けっとう
)
の壁上に
大
(
おおい
)
なる
鉄環
(
てっかん
)
が
下
(
さ
)
がっているのみだ。
倫敦塔
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
一個の
鉄環
(
てっかん
)
が下がっている。
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「楊松のいったとおりだ」と、いよいよ楊松を信頼して、何事も彼に
諮
(
はか
)
ったが、もう
南鄭
(
なんてい
)
も落城し、漢中市街は、曹軍の
鉄環
(
てっかん
)
につつまれんとしていた。
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
司馬懿は幸いにも後陣だったので、蜀の包囲
鉄環
(
てっかん
)
からは遁れていたが、残る兵力を救わんため、一たんは強襲を試みて、彼の包囲を外から破らんとした。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
岩壁
(
がんぺき
)
の一たんに、ふとい
鉄環
(
てっかん
)
が打ちこんであり、
環
(
かん
)
に一本の
麻縄
(
あさなわ
)
か
結
(
むす
)
びつけてあった。で、その
縄
(
なわ
)
の
端
(
はし
)
をながめやると、大きな
丸太筏
(
まるたいかだ
)
が三そう、
水勢
(
すいせい
)
にもてあそばれてうかんでいる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鉄
常用漢字
小3
部首:⾦
13画
環
常用漢字
中学
部首:⽟
17画
“鉄”で始まる語句
鉄
鉄瓶
鉄漿
鉄槌
鉄砲
鉄棒
鉄扉
鉄格子
鉄鎚
鉄柵