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鈴生
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すずな
ふりがな文庫
“
鈴生
(
すずな
)” の例文
その眼は情熱に輝きみちみち、その唇は何とも形容の出来ない
恨
(
うら
)
みに固く
鎖
(
とざ
)
されて、その撫で上げた前髪の
生
(
は
)
え
際
(
ぎわ
)
には汗の玉が
鈴生
(
すずな
)
りに並んで光っていた。
鉄鎚
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
べつに
蔓
(
つる
)
うめもどきの赤い実の
鈴生
(
すずな
)
りになったのを
揷
(
さ
)
していると、母親は「私、この梅もどきッていう花大好きさ、この花を見るとお正月が来たような気がする」
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
鈴生
(
すずな
)
りに
群
(
むらが
)
って、波頭のせり上るように、噴水のたぎるように、おどっているところは、一個
大湊合
(
だいそうごう
)
の自然の花束とも見られよう、その花盛りの中に、どうかすると
不尽の高根
(新字新仮名)
/
小島烏水
(著)
電車も学校の前の線は車台を増して運転しますが、
皆
(
みんな
)
鈴生
(
すずな
)
りです。前途有望の鳥打ち帽が潮のように押し寄せて来るところは壮観ですよ。校内立錐の余地もありません。
親鳥子鳥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
初夏
(
しょか
)
のころには、
青
(
あお
)
い、
小
(
ちい
)
さな
実
(
み
)
が
鈴生
(
すずな
)
りになりました。そして、その
実
(
み
)
がだんだん
大
(
おお
)
きくなりかけた
時分
(
じぶん
)
に、一
時
(
じ
)
に
虫
(
むし
)
がついて、
畑全体
(
はたぜんたい
)
にりんごの
実
(
み
)
が
落
(
お
)
ちてしまいました。
牛女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
その上のコリント式のアーチのてっぺんまで
鈴生
(
すずな
)
りになった観衆はおよそ一万七千人。
ノンシャラン道中記:06 乱視の奈翁 ――アルル牛角力の巻――
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
梵妻も、西日にてらてら光っている柿の実の
鈴生
(
すずな
)
りに生っている梢を見上た。
果樹
(新字新仮名)
/
水上滝太郎
(著)
一気に筥崎駅へ駈け込んだ列車の窓からは、旅客の顔が
鈴生
(
すずな
)
りに突き出ていて、そこから飛び降りた二三人の制服制帽が、線路づたいに走って来るのが見える。
空を飛ぶパラソル
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
鈴
常用漢字
中学
部首:⾦
13画
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
“鈴”で始まる語句
鈴
鈴蘭
鈴鹿
鈴懸
鈴慕
鈴木
鈴木春信
鈴木三重吉
鈴虫
鈴鹿峠