釣魚つり)” の例文
釣魚つりといえば武州金沢で二、三寸の沙魚をつったことしか無いのだから、手ごたえにあわてて了い、エイッ! とばかり竿を持ちあげる。
可愛い山 (新字新仮名) / 石川欣一(著)
正三君は釣魚つりにゆくのが楽しみで日曜が待ちもどかしかった。土曜日の午後、学校から帰って、お庭を遊びまわっている中に
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
元来、私ははなはだ趣味や道楽のない人間である。釣魚つりとか、ゴルフとか、美術品の蒐集しゅうしゅうなどという趣味娯楽は、私の全く知らないところである。
秋と漫歩 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
道楽と云えば誰も知っている。釣魚つりをするとか玉を突くとか、を打つとか、または鉄砲をかついで猟に行くとか、いろいろのものがありましょう。
現代日本の開化 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
第一に彼は釣魚つり、殊に蚊鉤釣りの名人である。蚊鉤釣りといへば主として河鮭と河鱒を釣るのであるが、英吉利に於けるその季節は毎年九月に終る。
趣味としての読書 (新字旧仮名) / 平田禿木(著)
一家の妻君となった人は良人おっとが山へ遠足に行くとか川へ釣魚つりにでも往く時は手製のサンドウィッチを拵えてげるし
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
暑中になったら横田が釣魚つりに行くと云ってること、釣魚の面白みをさんざん聞かされたこと、どうやら自分にも面白そうに考えられてきたこと、それでも
反抗 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
もしこの池で釣魚つりをする事が禁ぜられてでもいるか、そうでないとすれば、この人はやはり自分のようなたちの、言わばすわりの悪い良心をもった人間だろうと思われた。
写生紀行 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
唯の風邪でないから此様こんなに長くかかったのだ。忠公が悪い。忠公と釣魚つりに行ったら忠公は游ごうじゃないかと言い出した。乃公は游泳およぎを知らない。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
村田のことから妙に真剣になって尋ねだすと、いつのまにか主客転倒されてしまい、写真のことから少し深入しかけると、ふいに釣魚つりのことへはぐらかされてしまった。
反抗 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
釣魚つりも初めて、海も初めてだ。危ない危ないといって親が心配しすぎるものだから、まだおよぎも知らない。
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「あなたは釣魚つりは好きですか。」
反抗 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
ところが或日のこと私が釣魚つりをしていると、久太も釣竿を担いでやって来ました。私の側へ腰を下しましたが、私が一尾釣る中に彼奴は二尾も三尾も釣ります。
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
三時にうちへ帰ったが、家で遊んで又何か壊すと悪いから、乃公は釣魚つりに出掛けた。いつかぶくぶくしそこなった水車の傍へ針を下したが、はやが二ひきれたばかりだ。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
途中で釣の道具を買調かいそろえて、乃公は可成なるべく水の静かな処に陣取って、釣魚つりを始めた。二三箇所試したが、流が早いからなんにも釣れない。それで乃公はだんだん上の方へ行った。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
或朝新太郎君は干潟ひがたを歩いていると、岩の上でもう釣魚つりを始めていた老人が振り向いたから
脱線息子 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
水町君は村からまちへ出て来て、市から汽車に乗ったのだった。五駅走ると海が見え始める。その海岸の第一駅が大岩で、そこへ日曜を利用して釣魚つりに行くのである。秋ちゃんも水町君と同じ村だ。
田園情調あり (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「好いお住居ですな。はゝあ、釣魚つりの道具が大分置いてありますね」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「先生、僕たちは今度の日曜に釣魚つりにつれていっていただきます」
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「いや、釣魚つりをするものは馬鹿、見ているものは尚お馬鹿だよ」
村の成功者 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
釣魚つりは如何ですか? 釣魚は。私の道具がありますよ」
脱線息子 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「もう止せよ。しかし釣魚つり丈けは玄人くろうとになったぜ」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
釣魚つりって奴は一寸詐偽さぎに似ていますな」
脱線息子 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
うですか? 釣魚つりは面白いですか?」
凡人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「何だい? 釣魚つりなら僕も好きだ」
ロマンスと縁談 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)