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達
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いた
ふりがな文庫
“
達
(
いた
)” の例文
濶歩
(
かっぽ
)
埋葬地の間をよぎりて、ふと
立停
(
たちどま
)
ると見えけるが、つかつかと歩をうつして、謙三郎の墓に
達
(
いた
)
り、足をあげてハタと蹴り、カッパと
唾
(
つば
)
をはきかけたる
琵琶伝
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
当然気管を
狭搾
(
きょうさく
)
し、やや長時間にわたる漸増的な窒息の結果、死に
達
(
いた
)
らしめたものであると思う。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
破三味線
(
やぶれざみせん
)
、
盲目
(
めしい
)
の琴、
南無妙
(
なむみょう
)
太鼓、四ツ竹などを、叩立て、
掻鳴
(
かきなら
)
して、奇異なる雑音遠くに
達
(
いた
)
る。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
婦人は
後
(
うしろ
)
に
佇
(
たたず
)
みて、帯の間より手帳を取出し、鉛筆をもて何やらん
瞬
(
またたき
)
もせず書き
認
(
したた
)
め、一遍読返して、その紙を一枚引裂き、音低くしてしかも遠きに
達
(
いた
)
る口笛を吹鳴らせば
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“達”の解説
達(「たっし」または「たつ」)とは、江戸時代に上位の役所・役人から下位の役所・役人、その他管下の者に対して出される指示・命令のこと。御達(おたっし)・達物(たっしもの)・御沙汰(おさた)などの別名がある。
転じて、明治政府初期に行政立法としての令達名として用いられ、陸海軍においてはそれ以後も軍政 (行政)の令達名として用いられている文書の名称である。
(出典:Wikipedia)
達
常用漢字
小4
部首:⾡
12画
“達”を含む語句
先達
汝達
御達
私達
調達
達者
前達
手前達
用達
友達
伊達者
曹達
己達
曹達水
人達
上達部
暢達
俺達
上達
悉達多
...