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達引
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たてひき
ふりがな文庫
“
達引
(
たてひき
)” の例文
猛烈な
達引
(
たてひき
)
と
鞘当
(
さやあて
)
の中に、駒次郎が次第に頭を
擡
(
もた
)
げ、町内の若い衆も、勝蔵も排斥して、お勢の愛を一人占めにして行く様子でした。
銭形平次捕物控:030 くるい咲き
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
噺もまた巧く、「一心太助」だの「祐天吉松」だの講釈種のそれも己の了見そっくりの
達引
(
たてひき
)
の強い江戸っ子を主人公とした人情噺がことに巧かった。
小説 円朝
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
出生
(
うまれ
)
は私、東京でも、静岡で七つまで育ったから、田舎ものと言われようけれど……その姉さんを持ったお
庇
(
かげ
)
に、意地も、張も、
達引
(
たてひき
)
も、私は習って知っている。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
これから母の教えが守り切れず、大伴の道場へ切込む
達引
(
たてひき
)
のお話、
一寸
(
ちょっと
)
一と息つきまして申し上げます。
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
赤坂の
菩提所
(
ぼだいしょ
)
へ仏参の帰り途によい所へ来合せました。天下の御旗本ともあるべき者が町人どもを相手にして
達引
(
たてひき
)
とか
達入
(
たていれ
)
とか、毎日々々の喧嘩沙汰はまこと見上げた心掛けじゃ。
番町皿屋敷
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
この映画の中に現われている限りの出来事と
達引
(
たてひき
)
とはおそらくパリという都ができて以来今日に至るまでほとんど毎日のようにどこかの裏町どこかの路地で行なわれている尋常
茶飯
(
さはん
)
のバナールな出来事に過ぎないであろう。
映画雑感(Ⅰ)
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
浜名屋の
冷飯
(
ひやめし
)
食い、飛抜けた道楽者で、親兄弟も構い付けない代り、女の子の
達引
(
たてひき
)
には不自由をしない男、二十七八の若い
燕型
(
つばめがた
)
、これは一番疑われそうな人間です。
銭形平次捕物控:053 小唄お政
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
引被
(
ひっかぶ
)
って
達引
(
たてひき
)
でも、もしした日には、荒いことに
身顫
(
みぶる
)
いをする姐さんに申訳のない
仕誼
(
しぎ
)
だと、
向後
(
きょうご
)
謹みます、相替らず酔ったための怪我にして、ひたすら恐入るばかり。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
今さらに
達引
(
たてひき
)
の強いあの三人の旦那衆の心意気が差しぐまれるほど嬉しかった。
寄席
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
眞弓 赤坂の
菩提所
(
ぼだいしよ
)
へ仏参のかへり路、よいところへ来合せました。天下の御旗本ともあるべき者が、町人どもを相手にして、
達引
(
たてひき
)
とか
達入
(
たていれ
)
とか、毎日毎日の喧嘩沙汰、さりとは見あげた心掛ぢや。
番町皿屋敷
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「ちょっと、小児も小児だし、……
前刻
(
さっき
)
から、気になるが、とにかく、色事の
達引
(
たてひき
)
中だ、なあ、まあ。……それに、そんな事をしてくれては
不可
(
いけな
)
いじゃないか。見ていられない、……何を食うんだ。」
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それだものこのくらいな
達引
(
たてひき
)
はしかねめえ。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
達
常用漢字
小4
部首:⾡
12画
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
“達”で始まる語句
達
達磨
達者
達人
達摩
達磨船
達見
達夫
達磨茶屋
達谷