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遊冶郎
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ゆうやろう
ふりがな文庫
“
遊冶郎
(
ゆうやろう
)” の例文
してござったら昼でもならずものと
遊冶郎
(
ゆうやろう
)
の多いところですから乱暴しないとも限りませんから、私がついて行ってさんじましょう
空中征服
(新字新仮名)
/
賀川豊彦
(著)
しかし拙者が肩を入れるとしてもだ、世間の金持の
遊冶郎
(
ゆうやろう
)
のするように、大金を
抛
(
ほう
)
り出して、馬鹿を尽した引かせ方はせぬつもりじゃ。
大菩薩峠:19 小名路の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
ローマの四人の
遊冶郎
(
ゆうやろう
)
アルセジマルクス、フェドロムス、ディアボルス、アルジリッペは、クールティーユからラバテュの駅馬車に乗り込む。
レ・ミゼラブル:06 第三部 マリユス
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
それはじつに親鸞と、ただの
遊冶郎
(
ゆうやろう
)
との差異である。浄土に摂らるるものと、地獄に堕さるるものとの差異である。
愛と認識との出発
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
遊冶郎
(
ゆうやろう
)
がかッたるそうに帰って来る
吉原組
(
よしわらぐみ
)
の駕もあれば、昼狐につままれにゆく、勤番の
浅黄裏
(
あさぎうら
)
もぼつぼつ通る。午後の陽ざしに、
馬糞
(
ばふん
)
の
埃
(
ほこり
)
が黄色く立つ。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
怨
(
うらみ
)
と、
僻
(
ひがみ
)
と
憤
(
いきどおり
)
とをもって見た世に対して、
謂
(
い
)
わば
復讎
(
ふくしゅう
)
的に
己
(
おのれ
)
が腕で幾多
遊冶郎
(
ゆうやろう
)
を活殺して、その
肉
(
み
)
を
啖
(
くら
)
い、その血を
嘗
(
な
)
むることをもって、精魂の痛苦を
癒
(
いや
)
そうとしたが
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
心も空に、吉原へ飛んで行く
遊冶郎
(
ゆうやろう
)
の中に、たまたま諸行無常とか、
色即是空
(
しきそくぜくう
)
とか言った後生気を出して、此乞食坊主の鉄鉢に、小銭を投り込んで行く人間も、
稀
(
まれ
)
にはあることでしょう。
銭形平次捕物控:174 髷切り
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
種彦は丁度
豊後節
(
ぶんごぶし
)
全盛の昔に流行した
文金風
(
ぶんきんふう
)
の
遊冶郎
(
ゆうやろう
)
を見るように両手を
懐中
(
ふところ
)
に肩を落し
何処
(
どこ
)
を風がという
見得
(
みえ
)
で、いつのほどにか名高い
隅田川
(
すみだがわ
)
という
酒問屋
(
さかどんや
)
の前
辺
(
あた
)
りまで来たが、すると
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
ただしそれに、幾分か
遊冶郎
(
ゆうやろう
)
めいたところがあった。ド・エスコバアルは生れつき係累がなく、外国種の風来坊で、学校にさえきちきちとは通わず、ただ校外生として聴講しているだけだった。
なぐり合い
(新字新仮名)
/
パウル・トーマス・マン
(著)
「剣客の覚悟、士の用意と、
遊冶郎
(
ゆうやろう
)
の情死との間に、如何の差かある?」
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
「
遊冶郎
(
ゆうやろう
)
の楽しみはある」
嫁取婿取
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
吉原かむりといって
遊冶郎
(
ゆうやろう
)
式なのもある。上の方へ巻き上げた米屋さんかむりというのもある。
大菩薩峠:37 恐山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
遊
常用漢字
小3
部首:⾡
12画
冶
常用漢字
中学
部首:⼎
7画
郎
常用漢字
中学
部首:⾢
9画
“遊冶”で始まる語句
遊冶
遊冶放蕩
遊冶懶惰