“ゆうやろう”の漢字の書き方と例文
語句割合
遊冶郎100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはじつに親鸞と、ただの遊冶郎ゆうやろうとの差異である。浄土に摂らるるものと、地獄に堕さるるものとの差異である。
愛と認識との出発 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
遊冶郎ゆうやろうがかッたるそうに帰って来る吉原組よしわらぐみの駕もあれば、昼狐につままれにゆく、勤番の浅黄裏あさぎうらもぼつぼつ通る。午後の陽ざしに、馬糞ばふんほこりが黄色く立つ。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
うらみと、ひがみいきどおりとをもって見た世に対して、わば復讎ふくしゅう的におのれが腕で幾多遊冶郎ゆうやろうを活殺して、そのくらい、その血をむることをもって、精魂の痛苦をいやそうとしたが
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)