身顫みぶるひ)” の例文
それでからもう砂利じやりでもはりでもあれとつちへこすりつけて、とうあまりもひる死骸しがいひツくりかへしたうへから、五六けんむかふへんで身顫みぶるひをして突立つツたつた。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そしてまた強い痙攣けいれんするやうな身顫みぶるひをした。彼のすぐ傍にゐたので私は、憤怒、または絶望の痙攣的けいれんてきな顫へが、彼の身體を駈けめぐるのを感じた。
その勇気におつ魂消たまげたやうに、其辺そこら珈琲コーヒー茶碗はがち/\と身顫みぶるひをして飛上つた。
人だつて死ぬと聞いて、私は妙な身顫みぶるひを感じた。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)