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踏台
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ふみだい
ふりがな文庫
“
踏台
(
ふみだい
)” の例文
旧字:
踏臺
もともと初めから徳永商店に長く
粘
(
こび
)
り着いてる心持はなく、徳永を
踏台
(
ふみだい
)
にして他の仕事を見付ける
意
(
つもり
)
でいたのだから
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
納屋の奥から苦労して、
踏台
(
ふみだい
)
と縄を一本持ち出して来たんです。何をするのかと思っていると、入口の所に踏台をおいて、それに登ろうというのです。
桜島
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
「念のためだ、お勝手から
踏台
(
ふみだい
)
を持って来て、欄間をよく調べてみてくれ。そこはたいてい
埃
(
ほこり
)
の多いところだ、子供でも猿公でも、這い出せば
痕
(
あと
)
が残るはずだ」
銭形平次捕物控:182 尼が紅
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
しかし小皿を天井へ持って行くには一々
踏台
(
ふみだい
)
を持運ばなければなりませんから私の家では
蠅取桶
(
はいとりおけ
)
を
拵
(
こしら
)
えてあります。お
登和
(
とわ
)
や、その蠅取桶をここへ持って来て御覧。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
白木のもので二段になっている
脚立
(
きゃたつ
)
、即ち
踏台
(
ふみだい
)
がありますが、組立て方が美しくかつ軽くて使いよくどの家庭でも悦ばれるでありましょう。他では見かけない品であります。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
▼ もっと見る
そして、そこらの物を
踏台
(
ふみだい
)
にして、壁の
梁
(
はり
)
に吊ってある一腰のボロ脇差を取り下ろした。
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
他人を
踏台
(
ふみだい
)
としたり甚だしきは友人までも売って位地を
占
(
し
)
めんとしたら、これまた勝利にあらずして
敗北
(
はいぼく
)
なりと
心得
(
こころえ
)
、よし名を挙げるにしても、
卑劣
(
ひれつ
)
な
賤
(
いや
)
しき方法によりて得たならば
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
処が
今日
(
けふ
)
の新聞を見ると生活に窮した廃兵たちは、「隊長殿にだまされた閣下連の
踏台
(
ふみだい
)
」とか、「後顧するなと大うそつかれ」とか、種種のポスタアをぶら下げながら、東京街頭を歩いたさうである。
澄江堂雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
朝日の通信員として露西亜へ上途した時は半世の
夙志
(
しゅくし
)
が初めて達せられる心地がして意気満盛、恐らくその心事に立入って見たら新聞通信員を
踏台
(
ふみだい
)
として私設大使を任ずる心持であったろう。
二葉亭追録
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
「なるほどそいつは少し変だな。
踏台
(
ふみだい
)
でもなかったのか」
銭形平次捕物控:108 ガラッ八手柄話
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
踏
常用漢字
中学
部首:⾜
15画
台
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
“踏”で始まる語句
踏
踏込
踏張
踏臺
踏切
踏襲
踏留
踏石
踏掛
踏止