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あなたがた
ふりがな文庫
“
貴方方
(
あなたがた
)” の例文
「いよ/\お別れが来ました。二三日
中
(
ぢゆう
)
に
貴方方
(
あなたがた
)
と別れなくつちやならんかも知れん。」軍曹は
狗
(
いぬ
)
のやうに悲しさうな眼つきをして言つた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
お崎「誠に
貴方方
(
あなたがた
)
には相済みませんが
私
(
わたくし
)
も友之助には云うだけの事は申しますから、はい……
己
(
おれ
)
が云うことを能く聞け」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
……いえいえべつに
貴方方
(
あなたがた
)
のせいじゃございませんが、藤六どんとこへ泊ると、いつもよい酒をのませて貰えるので、寝るより実は、それが楽しみなんで……。はははは
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
百人一首と云ふ歌の本においで遊ばす、
貴方方
(
あなたがた
)
にはお解りあるまい、尊い姫君の絵姿に、
面影
(
おもかげ
)
の
肖
(
に
)
させられた
御方
(
おかた
)
から、お声がかりがありました、其の言葉に違ひありませぬ。
印度更紗
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「ちょっと訴訟用でね。
貴方方
(
あなたがた
)
はまたどうして。」
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
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「
貴方方
(
あなたがた
)
は、しよつちゆう
政府
(
おかみ
)
の御用を
仕
(
し
)
てゐられる名誉の御境涯だから、別に
知行
(
ちぎやう
)
なぞはお貰ひになりますまいな。」
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
百人一首
(
ひやくにんいつしゆ
)
と
云
(
い
)
ふ
歌
(
うた
)
の
本
(
ほん
)
においで
遊
(
あそ
)
ばす、
貴方方
(
あなたがた
)
にはお
解
(
わか
)
りあるまい、
尊
(
たふと
)
い
姫君
(
ひめぎみ
)
の
繪姿
(
ゑすがた
)
に、
面影
(
おもかげ
)
の
肖
(
に
)
させられた
御方
(
おかた
)
から、お
聲
(
こゑ
)
がかりがありました、
其
(
そ
)
の
言葉
(
ことば
)
に
違
(
ちが
)
ひありませぬ。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
貴方方
(
あなたがた
)
が
左様
(
そう
)
仰しゃって下さると、私とお村が困ります、迷惑致します……えー文治郎さん、お前はなんぞと云うと友之助のことにひょこ/\出て来るが、どう云う縁か知りませんが
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「私は自分では刈らない。私は貯金の演説をするので、貯金をするのは
貴方方
(
あなたがた
)
ですから。」
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
女「枕、
貴方方
(
あなたがた
)
がなさる枕」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
貴
常用漢字
小6
部首:⾙
12画
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
“貴方”で始まる語句
貴方
貴方様
貴方等
貴方々
貴方樣
貴方所
貴方達
貴方々々