“變化（へんげ）” の例文
新字：変化
「きやツ」とか「恨めしや」とか、今にもこの女が變化（へんげ）になつてしまひはしないかと云ふ氣持ちが、渠のかの女を度々いぢめて來た記憶から、おそろしいほどに浮んで來た。
泡鳴五部作：02 毒薬を飲む女 (旧字旧仮名) ／ 岩野泡鳴(著)
まあ若（わか）いものゝ事（こと）ですから、是（これ）から先（さき）何（ど）う變化（へんげ）るか分（わか）りやしませんよ
門 (旧字旧仮名) ／ 夏目漱石(著)
此（こ）の手紙（てがみ）を處置（しよち）するための魔性（ましやう）の變化（へんげ）かも知（し）れないと思（おも）ふんです。
艶書 (旧字旧仮名) ／ 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
變化（へんげ）乏しき青天（あをぞら）をすべりゆくなる白雲よ。
海潮音 (旧字旧仮名) ／ 上田敏(著)
惡玉踊（あくだまをどり）の變化（へんげ）もの。
思ひ出：抒情小曲集 (旧字旧仮名) ／ 北原白秋(著)
變化（へんげ）居（を）る白日時（まひるどき）
孔雀船 (旧字旧仮名) ／ 伊良子清白(著)
變化（へんげ）して苦（く）も樂（らく）とならむとやすらむ。
海潮音 (旧字旧仮名) ／ 上田敏(著)