診断しんだん)” の例文
旧字:診斷
さっそく医者いしゃをよんで、関係者かんけいしゃたちは介抱かいほうしましたが、診断しんだん結果けっかは、急性脳溢血きゅうせいのういっけつということがわかって、もはやくだしようがなかったのです。
天女とお化け (新字新仮名) / 小川未明(著)
同仁どうじん病院長山井博士やまいはかせ診断しんだんに従えば、半三郎の死因は脳溢血のういっけつである。が、半三郎自身は不幸にも脳溢血とは思っていない。第一死んだとも思っていない。
馬の脚 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
我々われわれロシヤの地方団体ちほうだんたい医術いじゅつはどうであろうか、まず精神病せいしんびょういてうならば、現今げんこん病気びょうき類別法るいべつほう診断しんだん治療ちりょう方法ほうほうともみなこれを過去かこ精神病学せいしんびょうがく比較ひかくするならば
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
そこでぼくたちは、このかね健康状態けんこうじょうたいはすこぶるよろしい、と診断しんだんしたのだった。
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
蝶々てふ/\診断しんだんをしてゐるんだ。大湯おほゆ落合おちあひましやうよ、一あしさきへ……」
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)