許諾ゆるし)” の例文
御自分同志ごじぶんどうしいのは結構けっこうであるが、ういうことは、矢張やは御両親ごりょうしんのお許諾ゆるしほうがよい……。』どうせわたくしもうすことはこんな堅苦かたぐるしいはなしきまってります。
「え……」と言って、芳子は顔を挙げて、「それで先生、私達もそう思って、今はお互に勉強して、将来に希望を持って、親の許諾ゆるしをも得たいと存じておりますの!」
蒲団 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
「へえ、君の父親さんの若い時も、やはり許諾ゆるしを得ないで修業に飛出した方かねえ」
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
得んとほっせしがかね今業平いまなりひらと世評ある某侯爵はついに子爵の許諾ゆるし
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ういうことは矢張やは両親りょうしん許諾ゆるしほうがよい、とっしゃいました。