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覚期
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かくご
ふりがな文庫
“
覚期
(
かくご
)” の例文
そは
覚期
(
かくご
)
の前なり。喰い残りの麦飯なりとも一椀を恵み給わばうれしかるべしとて肩の荷物を
卸
(
おろ
)
せば十二、三の小娘来りて洗足を参らすべきまでもなし。
旅の旅の旅
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
其
(
その
)
度
(
たび
)
に彼は思わず
立竦
(
たちすく
)
んだ。
如何
(
どう
)
しても落ちずには
済
(
す
)
まぬ
雷
(
らい
)
の鳴り様である。何時落ちるかも知れぬと最初思うた彼は、
屹度
(
きっと
)
落ちると
覚期
(
かくご
)
せねばならなかった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
彼是
(
かれこれ
)
を思合せて考へると——確かに先輩は人の知らない
覚期
(
かくご
)
を懐にして、
斯
(
こ
)
の飯山へ来たらしいのである。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
丁度二時頃の今時分に毎夜
此処
(
ここ
)
へ
牛乳
(
ちヽ
)
を取りに来た、自身でそれをしに来られなくなつた頃から私はもう死を
覚期
(
かくご
)
したなどヽ思ひ出すのです。
埃
(
ほこり
)
の溜つた棚の向うの隅には懐中鏡が立てヽあるのです。
遺書
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
彼時
(
あのとき
)
にもう夫は
覚期
(
かくご
)
して居ることが有つたらしい——信州の小春は好いの、今度の旅行は面白からうの、
土産
(
みやげ
)
はしつかり持つて帰るから家へ行つて待つて居れの
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
已に
覚期
(
かくご
)
をした様であったが、年と共に
玉
(
たま
)
の
緒
(
お
)
新
(
あらた
)
に元気づき、わずかに病床を離るゝと直ぐ例の
灌水
(
かんすい
)
をはじめ、例の
細字
(
さいじ
)
の手紙、著書の
巻首
(
かんしゅ
)
に入る可き「千代かけて」の歌を十三枚
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
而して自身亜米利加に渡って葛城を救わねばならぬと
覚期
(
かくご
)
した。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
覚
常用漢字
小4
部首:⾒
12画
期
常用漢字
小3
部首:⽉
12画
“覚”で始まる語句
覚
覚束
覚悟
覚醒
覚書
覚明
覚束無
覚際
覚者
覚快