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血色
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けっしょく
ふりがな文庫
“
血色
(
けっしょく
)” の例文
学士が来て見ると、病人がこの
頃
(
ごろ
)
になく好い
血色
(
けっしょく
)
をしていた。それを見て学士が云った。「この
塩梅
(
あんばい
)
だと、もう二三日立ってから起きられそうだね。」
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
と
林檎
(
りんご
)
のように
血色
(
けっしょく
)
のいい看護婦が叫んだ。彼女の
突
(
つ
)
っ
立
(
た
)
っている前には、一つの空ッぽの
寝台
(
ベッド
)
があった。
柿色の紙風船
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
血色
(
けっしょく
)
の鮮かな、眼にも
眉
(
まゆ
)
にも
活々
(
いきいき
)
した力の
溢
(
あふ
)
れている、年よりは
小柄
(
こがら
)
な
初子
(
はつこ
)
は、
俊助
(
しゅんすけ
)
の姿を見るが早いか、遠くから
靨
(
えくぼ
)
を寄せて、気軽くちょいと腰をかがめた。
路上
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
(初めて気の付きたる如く顔を見る。)今日は大変に
血色
(
けっしょく
)
が悪いよ。ゆうべ
寐
(
ね
)
なかったのかい。
家常茶飯 附・現代思想
(新字新仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
俄
(
にわ
)
かに戸があいて、赤い
毛布
(
もうふ
)
でこさえたシャツを
着
(
き
)
た
若
(
わか
)
い
血色
(
けっしょく
)
のいい男がはいって来ました。
耕耘部の時計
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
▼ もっと見る
其翌年の春、彼女は
同郷
(
どうきょう
)
の者で姓も同じく商売も兄のと
似寄
(
によ
)
った男に縁づいたことを知らして来た。秋十月の末、ある日
丸髷
(
まるまげ
)
に
結
(
ゆ
)
った
血色
(
けっしょく
)
の好い若いおかみさんが尋ねて来た。とめやであった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
ただ
血色
(
けっしょく
)
のいい丸顔や、分別くさくはげかかった後頭部などを見ると、たいへん元気にみえ、なんだか、その首を連隊長か旅団長ぐらいの軍服のうえにすげかえても
爆薬の花籠
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
学士は、
卓
(
たく
)
の側にいるマリイに向いて云った。「あなたもも少し
血色
(
けっしょく
)
が
好
(
よ
)
くっても好いね。」
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
血色
(
けっしょく
)
のいい手がそのコップをにぎっている。誰だろうかと検事がその声の主をあおいでみるとそれは
針目博士
(
はりめはくし
)
だった。そしてそのまわりに、検事の部下たちの頭がいくつもかさなりあっていた。
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ヘーイ少佐が、
血色
(
けっしょく
)
のいい顔をぬっと店の中へ入れた。
一坪館
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“血色”の意味
《名詞》
血色(けっしょく)
血の色。赤い色。
顔の色艶。顔色。
(出典:Wiktionary)
血
常用漢字
小3
部首:⾎
6画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“血色”で始まる語句
血色塗
血色素