血気けつき)” の例文
旧字:血氣
ことに人夫は皆藤原村及小日向村中血気けつき旺盛わうせいの者にして、予等一行と辛苦しんくを共にし、古来こらい未曾有みそういう発見はつけんをなさんと欲するの念慮ねんりよある者のみをえらびたるなり
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
御坊様おばうさま血気けつきはやつて近道ちかみちをしてはなりましねえぞ、草臥くたびれて野宿のじゆくをしてからが此処こゝかつしやるよりはましでござるに。はい、けてかつしやれ。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
思切おもひきつて坂道さかみちつてかゝつた、侠気をとこぎがあつたのではござらぬ、血気けつきはやつたではもとよりない、いままをしたやうではずつとさとつたやうぢやが、いやなか/\の憶病者おくびやうもの
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
血気けつきはやつて、うか/\と老爺ぢいくちらぬがい。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)