“蜜蝋（みつらふ）” の例文

その次には蜜蝋（みつらふ）と油と布を澤山使つて前のやうに光る迄磨（みが）くこと。三番目には椅子も卓子（テエブル）も寢床（ベッド）も敷物も、數學的正確さで並べて了ふこと。

ジエィン・エア：02 ジエィン・エア (旧字旧仮名) ／ シャーロット・ブロンテ(著)

ハタと止（や）めば、其（そ）の空（そら）の破（わ）れた處（ところ）へ、むら／＼と又（また）一重（ひとへ）冷（つめた）い雲（くも）が累（かさな）りかゝつて、薄墨色（うすずみいろ）に縫合（ぬひあ）はせる、と風（かぜ）さへ、そよとのもの音（おと）も、蜜蝋（みつらふ）を以（もつ）て固（かた）く封（ふう）じた如（ごと）く、乾坤（けんこん）寂（じやく）と成（な）る。……

霰ふる (旧字旧仮名) ／ 泉鏡花、泉鏡太郎(著)

“蜜蝋”の意味

《名詞》
蜜蝋（みつろう）

蜜蜂が巣を造る際に出す液体。巣を加熱、圧縮して採取する。
(出典:Wiktionary)

“蜜蝋”の解説

蜜蝋（みつろう、Beeswax、Cera alba）はミツバチ（働きバチ）のを構成する蝋を精製したものをいう。蜂蝋（はちろう）とも呼ぶ。
蝋は、働きバチが蜂蜜の糖分を脂肪細胞で代謝した脂肪などを、第4‐7節腹板にある蝋分泌腺（蝋腺）から鱗状に分泌したもので、口で柔らかくこねて巣材とする。当初は透明であるが、巣を構成し、巣が使用されるにつれて花粉、プロポリス、幼虫の繭、さらには排泄物などが付着していく。
養蜂において蜜蝋以外のものを基礎として巣を構築させた場合、それらが蜜蝋に混入する可能性もある。精製の方法には太陽熱を利用する陽熱法と、加熱圧搾法とがあり、効率の点では加熱圧搾法のほうが優れている。
(出典:Wikipedia)

蜜	常用漢字 中学 部首:⾍ 14画
蝋	漢検準1級 部首:⾍ 14画