薬草やくそう)” の例文
村の人たちは、その銅像を見あげては、ぬまのほとりで、薬草やくそうをさがしていたヘンデル先生のことを、しみじみ、思い出すのでした。
丘の銅像 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
またもの調味ちょうみには、あの甘草かんぞうという薬草やくそう粉末こなすこくわえましたが、ただそれは上流うえ人達ひとたち調理ちょうりかぎられ、一ぱん使用しようするものではなかったように記憶きおくしてります。
名づけ親は、この男を郊外こうがいの森のなかへつれこむと、なんですか、そこにはえてる薬草やくそうを教えて
たかやまへ、薬草やくそうをさがしにいくと、まだひとらない、ふしぎなくさがあるというはなしだ。」
山に雪光る (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのころ、村はかなり大きくなっていて、大むかし、ヘンデル先生が薬草やくそうをさがしていたあたりまで、家ができていました。
丘の銅像 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
それで、いそいで、子ジカのをあらいおとして、薬草やくそうをはってやりました。そして
一人ひとりのおじいさんがあって、らんのほかに、いろいろの薬草やくそうつくっていました。
春風の吹く町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
十年にひとりぐらいは、村で、わるい伝染病でんせんびょうにかかるものがありました。村の人たちは、ヘンデル先生の教えてくれた薬草やくそうを、さっそくせんじて、病人にのませました。
丘の銅像 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
で、わしがな、病人のあたまの方に立っていたら、この御病人はきっとなおしてあげますと、りっぱに言いきるがよい。そうしておいて、病人におまえの薬草やくそうをのませれば、その病人はなおる。
これでは、例の薬草やくそうも、とても役にはたちません。