薄齒うすば)” の例文
電車でんしや終點しゆうてんからあるくと二十ぷんちかくもかゝやま奧丈おくだけあつて、まだよひくちだけれども、四隣あたり存外ぞんぐわいしづかである。時々とき/″\おもてとほ薄齒うすば下駄げたひゞきえて、夜寒よさむ次第しだいしてる。宗助そうすけ懷手ふところでをして
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)