落雷らくらい)” の例文
これはまた落雷らくらいのやうなこゑでした。さつきからくのをやめて、どんなことになるかとはらはらしながらきいてゐたせみ哲學者てつがくしや附近あたりがもとの靜穩しづかさにかへると
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
……こうした責苦せめくは、ほうっておいてもおそらく長くは続かなかったろうが……そこへ降ってわいた出来事が、まるで落雷らくらいのように一挙にすべてに落着らくちゃくをつけ
はつ恋 (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
それがために、この研究所には百万ボルトの高圧変圧器こうあつへんあつきがあるが、百万ボルトでは十分効果をあげない場合がある。もっともいい方法は、落雷らくらいの高圧電気を利用することだ。
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
また菜花煙さいかえん彼方此方かなたこなた電光でんこうひらめくのがられる。このさい雷鳴らいめい噴火ふんかおとはうむられてしまふが、これはたん噴煙上ふんえんじようにて放電ほうでんするのみで、地上ちじよう落雷らくらいしたれいがないといはれてゐる。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)