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落日
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らくじつ
ふりがな文庫
“
落日
(
らくじつ
)” の例文
「いや、敵の腹はどうあるとも、
末期
(
まつご
)
に、このゆとりをえたのはありがたい。見おさめの
落日
(
らくじつ
)
も心しずかに眺められる」
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
禅家
(
ぜんけ
)
でも
儒家
(
じゅか
)
でもきっと根本的にこの問題をつらまえる。いくら自分がえらくても世の中はとうてい意のごとくなるものではない、
落日
(
らくじつ
)
を
回
(
めぐ
)
らす事も、加茂川を
逆
(
さか
)
に流す事も出来ない。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
赫爾洪得
(
ハラハンテ
)
廃墟の窻に見とほして
落日
(
らくじつ
)
赤し汽車はひた行く
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
湯崗子左の窓に入りくるはかぐろき
亥
(
ゐ
)
の子右は
落日
(
らくじつ
)
満蒙遊記:附 満蒙の歌
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
石工
(
いしく
)
の眼赤きを見ればうら侘し櫟林の秋の
落日
(
らくじつ
)
短歌
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
▼ もっと見る
時しもあれや、
落日
(
らくじつ
)
に
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
嘶
(
いなゝ
)
く
聲
(
こゑ
)
落日
(
らくじつ
)
を
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
「下らない」と自分は一口に
退
(
しり
)
ぞけた。すると今度は兄が黙った。自分は
固
(
もと
)
より無言であった。海に
射
(
い
)
りつける
落日
(
らくじつ
)
の光がしだいに薄くなりつつなお
名残
(
なごり
)
の熱を薄赤く遠い
彼方
(
あなた
)
に
棚引
(
たなび
)
かしていた。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
落日
(
らくじつ
)
も薄れ、浜の手も
野面
(
のづら
)
もいつか暗かった。
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
落日
(
らくじつ
)
喘
(
あへ
)
ぐ
寂寥
(
せきれう
)
に鐘鳴りわたり
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
“落日”の意味
《名詞》
入り日。落陽。夕日。
今まであった勢いが衰退すること。
(出典:Wiktionary)
落
常用漢字
小3
部首:⾋
12画
日
常用漢字
小1
部首:⽇
4画
“落日”で始まる語句
落日後