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萎靡
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ゐび
ふりがな文庫
“
萎靡
(
ゐび
)” の例文
否らずして猥りに彼れに倣ひなば、國體は衰頽し、風教は
萎靡
(
ゐび
)
して匡救す可からず、終に彼の制を受くるに至らんとす。
遺訓
(旧字旧仮名)
/
西郷隆盛
(著)
それによつて
萎靡
(
ゐび
)
を極めてゐる農業と、沈滯を來してゐる最小自治區とに新精神を與へんとする積極的のもの。
農村の中等階級
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
又
仏蘭西
(
フランス
)
全体に一時人口の減少する事実があるにしても其れが永久に続くとは断ぜられず、
殊
(
こと
)
に人口の減少が
頓
(
やが
)
て国家の
萎靡
(
ゐび
)
を招く原因だとは思はれ無い。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
要
(
えう
)
するに
勤勉
(
きんべん
)
な
彼等
(
かれら
)
は
成熟
(
せいじゆく
)
の
以前
(
いぜん
)
に
於
(
おい
)
て
既
(
すで
)
に
青々
(
せい/\
)
たる
作物
(
さくもつ
)
の
活力
(
くわつりよく
)
を
殺
(
そ
)
いで
食
(
く
)
つて
居
(
ゐ
)
るのである。
收穫
(
しうくわく
)
の
季節
(
きせつ
)
が
全
(
まつた
)
く
終
(
をは
)
りを
告
(
つ
)
げると
彼等
(
かれら
)
は
草木
(
さうもく
)
の
凋落
(
てうらく
)
と
共
(
とも
)
に
萎靡
(
ゐび
)
して
畢
(
しま
)
はねばならぬ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
萎
常用漢字
中学
部首:⾋
11画
靡
漢検1級
部首:⾮
19画
“萎靡”で始まる語句
萎靡振
萎靡凋落
萎靡因循
萎靡沈滞
萎靡沈衰
萎靡頽敗