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膚身
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はだみ
ふりがな文庫
“
膚身
(
はだみ
)” の例文
紫の襟を
噛
(
か
)
むように——ふっくりしたのが、あわれに
窶
(
やつ
)
れた——
頤
(
おとがい
)
深く、恥かしそうに、
内懐
(
うちぶところ
)
を
覗
(
のぞ
)
いたが、
膚身
(
はだみ
)
に着けたと思わるる、……胸やや白き
衣紋
(
えもん
)
を透かして、濃い紫の細い包
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
秋の空は高く晴れて西からふく風がひやひやと
膚身
(
はだみ
)
にこたえます。
燕と王子
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
麝香入
(
じゃこういり
)
の匂袋ででもある事か——坊は知るまい、女の
膚身
(
はだみ
)
を湯で磨く……気取ったのは
鶯
(
うぐいす
)
のふんが入る、糠袋が、それでも、殊勝に、思わせぶりに、びしょびしょぶよぶよと濡れて出た。
絵本の春
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
たとひ
膚身
(
はだみ
)
は
汚
(
けが
)
さずとも、
夫
(
をつと
)
の
目
(
め
)
に
觸
(
ふ
)
れた、と
云
(
い
)
ひ、
恥
(
はづか
)
しいのと、
口惜
(
くやし
)
いのと、
淺
(
あさ
)
ましいので、かツと
一途
(
いちづ
)
に
取逆上
(
とりのぼ
)
せて、お
艷
(
つや
)
は
其
(
そ
)
の
日
(
ひ
)
、
兩親
(
りやうしん
)
たち、
夫
(
をつと
)
のまだ
歸
(
かへ
)
らぬ
内
(
うち
)
に、
扱帶
(
しごき
)
にさがつて
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
膚
常用漢字
中学
部首:⾁
15画
身
常用漢字
小3
部首:⾝
7画
“膚”で始まる語句
膚
膚脱
膚合
膚触
膚浅
膚理
膚膩
膚着
膚寒
膚淺