“聞達”の読み方と例文
読み方割合
ぶんたつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれ平凡へいぼんぶんとして、今日こんにちまできてた。聞達ぶんたつほどかれこゝろとほいものはなかつた。かれはたゞありまゝかれとして、宜道ぎだうまへつたのである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
彼また名利に走らず、聞達ぶんたつを求めず、積極的美において自得したりといへども、ただその徒とこれを楽むに止まれり。
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
厳かな閲兵えっぺいの後、李天王りてんのう李成りせい聞大刀もんだいとう聞達ぶんたつ、二将の号令のもとに、全軍、中書台ちゅうしょだいに向って、最敬礼をささげ、また、三たびの諸声もろごえを、天地にとどろかせた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)