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老骨
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ろうこつ
ふりがな文庫
“
老骨
(
ろうこつ
)” の例文
何かが
破裂
(
はれつ
)
したのだ。客はギクリとしたようだったが、さすがは
老骨
(
ろうこつ
)
だ。
禅宗
(
ぜんしゅう
)
の
味噌
(
みそ
)
すり
坊主
(
ぼうず
)
のいわゆる
脊梁骨
(
せきりょうこつ
)
を
提起
(
ていき
)
した
姿勢
(
しせい
)
になって
鵞鳥
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
其広大な慈悲心は生きて働き、死んでます/\働き、
老骨
(
ろうこつ
)
地に入ってこゝに数十年、其流れを
汲
(
く
)
む人の数は実に
夥
(
おびただ
)
しい数を以て数えられる。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
老骨
(
ろうこつ
)
とは思われない若々しい
居士
(
こじ
)
の
語韻
(
ごいん
)
のうちに、
仙味
(
せんみ
)
といおうか、
童音
(
どうおん
)
といおうか、おのずからの
気禀
(
きひん
)
があるので、
小文治
(
こぶんじ
)
はつつしんで聞いていたが、話がとぎれると
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
此の恵み深い青年の左大臣は、一門の年長者たるの故を以て
一介
(
いっかい
)
の
老骨
(
ろうこつ
)
に結構な財宝をあまたゝび贈ってくれた上に、今度は自身その邸宅に
駕
(
が
)
を
枉
(
ま
)
げると云う光栄を授けてくれるのである。
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
たいていの
鈍
(
どん
)
な親なら、これだけ聞かされてはおさまるはずがなく、「なにをぬかす、鰻掻きめら」と、ありあう
笯
(
ど
)
を蹴散らしていきり立つところだが、さすがは
老骨
(
ろうこつ
)
、そんな未熟な
所為
(
しょい
)
はしない。
うすゆき抄
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
▼ もっと見る
「時」の
老骨
(
ろうこつ
)
、きしきしと、
数
(
かず
)
噛
(
か
)
む
音
(
おと
)
の
歯
(
は
)
ぎしりや
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
年久しく
風霜
(
ふうそう
)
と闘うて
皮
(
かわ
)
は大部分
剥
(
は
)
げ、葉も落ちて、
老骨
(
ろうこつ
)
稜々
(
りょうりょう
)
たる
大蝦夷松
(
おおえぞまつ
)
が唯一つ峰に
突立
(
つった
)
って居るのであった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
老
常用漢字
小4
部首:⽼
6画
骨
常用漢字
小6
部首:⾻
10画
“老骨”で始まる語句
老骨董商殺