ただし)” の例文
そして彼は進んで「汝もし神に求め全能者に祈り、清くかつ正しうしてあらば、必ず今汝をかえりみ汝のただしき家を栄えしめ給わん……」
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
ふっくりした手先を机にふれさせながら立っている杉子の頭の中に、その時高く響くような調子で「いずれをただしとするや」という文句がはっきりきこえた。
杉子 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
おもい見よ、誰か罪なくして亡びし者あらん、ただしき者の絶たれし事いずくにりや、我の観る所によれば不義をたがえし悪を
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
ただしき事のために責めらるる者はさいわいなり、其故如何となれば、心の貧しき者と同じく天国は其人のものなれば也、現世このよに在りては義のために責められ、来世つぎのよに在りては義のために誉めらる