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『杉子』
ふりがな文庫
『
杉子
(
すぎこ
)
』
ふた足み足階段を下りかけたところへ、日曜日の割合閑散なプラットフォームの日光をふるわすような勢で下りの山の手が突進して来た。柔かな緑色の服の裾だのいくらか栗色っぽいゆたかな髪の毛だのを自分の躯がおこす風でうしろへ生々と吹きなびかせながら、杉 …
著者
宮本百合子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「新女苑」1941(昭和16)年4月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約20分(500文字/分)
朗読目安時間
約33分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
義
(
ただし
)
亢
(
たかぶ
)
翳
(
かげ
)
帛紗
(
ふくさ
)
当途
(
あてど
)
愈々
(
いよいよ
)
撥
(
は
)
比企
(
ひき
)
瑞々
(
みずみず
)
瞶
(
みつ
)
科白
(
せりふ
)
突嗟
(
とっさ
)
跟
(
つ
)
雲母
(
きらら
)