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しくじ
ふりがな文庫
“
縮尻
(
しくじ
)” の例文
ひょんな事から、元は家来で、今は兄貴分の弁公が、親分を
縮尻
(
しくじ
)
ると、彼ばかり、もとの土地に居残っているわけにも行かなかった。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
私の父親が商賣で
縮尻
(
しくじ
)
つたとき、孫六さんがこの家の先代を説いてお金を出させ、どんなに骨を折つて下すつたかわかりません。
銭形平次捕物控:128 月の隈
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
殺せというのが文面だ! 承まわると八重梅から、お紋め返事を持って来たが、さては邪魔されて
縮尻
(
しくじ
)
ったか! それにしても
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
多分東京で色事か何かで
縮尻
(
しくじ
)
って落ちぶれて来たんだろう。東京と聞くとゾッとするような思い出があるんだろう。
山羊髯編輯長
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「おめえが、……おめえが行って
縮尻
(
しくじ
)
ったとは、それは、どういう次第で……」
顎十郎捕物帳:05 ねずみ
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
▼ もっと見る
こいつはいよいよ勤め先を
縮尻
(
しくじ
)
るかな。
深夜の市長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ガラッ八は飛んで行きましたが、これは
縮尻
(
しくじ
)
りました。あんまり多勢入ったので、誰がそんな事をしたかわからなかったのです。
銭形平次捕物控:142 権八の罪
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
縮尻
(
しくじ
)
ると惨酷になったろう。だが
夫
(
そ
)
れは救われている。正直な質朴な表現が、それを救っているのである。
大衆物寸観
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
曲馬場の時はこっちが夢中になっていたから
縮尻
(
しくじ
)
ったが、今度は先手を打つのだから間違いはない。それから二人の眼の前で志免に電話をかけて帝国ホテルと芳月軒に手配をさせてくれる。
暗黒公使
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「さんざん
縮尻
(
しくじ
)
ったが、今度こそ、大丈夫」
平賀源内捕物帳:萩寺の女
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
ガラツ八は飛んで行きましたが、これは
縮尻
(
しくじ
)
りました。あんまり多勢入つたので、誰がそんな事をしたかわからなかつたのです。
銭形平次捕物控:142 権八の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「鏡ちゃんだって意気地がないよ。二度も三度も
縮尻
(
しくじ
)
ったじゃアないか」
十二神貝十郎手柄話
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
私の父親が商売で
縮尻
(
しくじ
)
ったとき、孫六さんがこの家の先代を説いてお金を出させ、どんなに骨を折って下すったかわかりません。
銭形平次捕物控:128 月の隈
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「どんな
塩梅
(
あんばい
)
に
縮尻
(
しくじ
)
ったんだい?」
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
せっかく引受けた大仕事を
縮尻
(
しくじ
)
ってしまって、面目次第もなく、朝の元の大通りへバアと出ると、ちょうど通りかかったのは先ほどの武家
銭形平次捕物控:008 鈴を慕う女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
寅松はこれだけの事を聽き込み乍らも、お君で
縮尻
(
しくじ
)
つて
懲
(
こ
)
りたか、今度は積極的に動き出す前に、平次に相談して見る氣になつた樣子です。
銭形平次捕物控:212 妹の扱帯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「へエ、その通りで、父親は御家人でしたが、
頑固
(
ぐわんこ
)
過ぎて役目を
縮尻
(
しくじ
)
り、浪人をして苦勞をしたとお關は申してをりました」
銭形平次捕物控:158 風呂場の秘密
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「源三郎は惡賢い奴だが、惡智慧のある奴は、その智慧のために
縮尻
(
しくじ
)
るのだよ。それにしても、お君は良い娘だつたね、八」
銭形平次捕物控:212 妹の扱帯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
溝口屋鐘五郎の
悪辣
(
あくらつ
)
な奸策に乗せられて、一つ一つ出入り大名の屋敷を
縮尻
(
しくじ
)
り、最後にのっ引ならぬ窮境に追い込まれて、自分の命を縮めたのでした。
銭形平次捕物控:136 鐘五郎の死
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「無駄を言わずに要心しろ、ここへ追い込めば袋の
鼠
(
ねずみ
)
だ。手前か俺が
縮尻
(
しくじ
)
らなきゃア、逃げられる場所じゃねえ」
銭形平次捕物控:042 庚申横町
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
近年主人の徳右衞門が思惑で
縮尻
(
しくじ
)
り、その上若旦那の徳太郎は、商賣よりは俳諧や學問に
凝
(
こ
)
つて、店の仕事が身につかなかつた爲に、三、四年此方左前になり
銭形平次捕物控:260 女臼
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それは、年は若いが、
伝三郎
(
でんざぶろう
)
という鳥刺しの名人で、御鷹役人を
縮尻
(
しくじ
)
って、やくざ者の仲間に入ったと申しますが、人相を聞くと、徳三郎そっくりでございます
銭形平次捕物控:019 永楽銭の謎
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「のべつに
縮尻
(
しくじ
)
つて居る萬七親分や清吉は平氣でやつて居るぢやありませんか。親分は氣が弱いんだね」
銭形平次捕物控:107 梅吉殺し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「のべつに
縮尻
(
しくじ
)
っている万七親分や清吉は平気でやっているじゃありませんか。親分は気が弱いんだね」
銭形平次捕物控:107 梅吉殺し
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
縮尻
(
しくじ
)
つて主人が夜中に來なければ、窓から金を持つて逃出して、泥棒のせゐにするつもりだつたのさ。
銭形平次捕物控:154 凧の詭計
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
もとの主人を
縮尻
(
しくじ
)
つて、同流の人からも白い眼で見られるやうになつてゐた鈴川主水は、弟子の佐野松と
杵
(
きね
)
太郎を立派なものにして、同流の人達にアツと言はせたかつた
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「甘く考へると
縮尻
(
しくじ
)
るぞ。一番深い怨みを持つた奴は、一番
懇
(
ねんご
)
ろな顏をしてゐるものだ」
銭形平次捕物控:229 蔵の中の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
良いお役まで附いたのを、私の粗相を
庇
(
かば
)
つてくれたばかりに役目を
縮尻
(
しくじ
)
り、五年ほど前浪々の身で亡くなりました。その遺言で娘のお夏を引取り、私は娘のやうにして育てました
銭形平次捕物控:321 橋場の人魚
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
良いお役まで付いたのを、私の粗相を
庇
(
かば
)
ってくれたばかりに役目を
縮尻
(
しくじ
)
り、五年ほど前浪々の身で亡くなりました。その遺言で娘のお夏を引取り、私は娘のようにして育てました
銭形平次捕物控:321 橋場の人魚
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
しかし、この時ほど平次も
縮尻
(
しくじ
)
ったことがありません。手っ取り早く言えば、小永井家に入込む工夫も何もつかぬうち、肝腎の生き証拠の老女加世は死体になってしまったのです。
銭形平次捕物控:012 殺され半蔵
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「何をつまらねえ。
縮尻
(
しくじ
)
つたら縮尻つたやうに尻尾を卷いてサツサと歸れ、馬鹿野郎」
銭形平次捕物控:224 五つの壺
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「八、今日は大事な仕事だ。
縮尻
(
しくじ
)
るような事があっちゃ、取り返しが付かない」
銭形平次捕物控:023 血潮と糠
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「八、今日は大事な仕事だ。
縮尻
(
しくじ
)
るやうな事があつちや、取り返しが付かない」
銭形平次捕物控:023 血潮と糠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それから一番いけないのは、店の金を三百兩ほど持出して、私にも相談をせずに、實家の仕事に
融通
(
ゆうづう
)
してしまひ、その仕事も
縮尻
(
しくじ
)
つてしまつて、取り返す
當
(
あ
)
ても無くなつてしまひました。
銭形平次捕物控:298 匕首の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
これで熊井熊五郎の百軒から一萬兩盜む大願は
成就
(
じやうじゆ
)
する。伊勢屋幸右衞門へは三年前に一度押入り、居候浪人白井某と隣の仕立屋駒吉を斬つたが、此方も
縮尻
(
しくじ
)
つて一文も申受けなかつた。
銭形平次捕物控:157 娘の役目
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
折角引受けた大仕事を
縮尻
(
しくじ
)
つてしまつて、面目次第もなく、朝の元の大通りへバアと出ると、丁度通りかゝつたのは先程の武家、——親分の平次が手習師匠に見立てた五十前後の浪人者です。
銭形平次捕物控:008 鈴を慕う女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
縮尻
(
しくじ
)
つてばかり居る俺が、この酒が呑めるか呑めねえか考へて見ろ」
銭形平次捕物控:315 毒矢
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
飯田町の伏見屋傳七が死んだのは、噂の通り
縊死
(
いし
)
。溝口屋鐘五郎の
惡辣
(
あくらつ
)
な奸策に乘ぜられて、一つ/\出入大名の屋敷を
縮尻
(
しくじ
)
り、最後にのつ引ならぬ窮境に追ひ込まれて、自分の命を縮めたのでした。
銭形平次捕物控:136 鐘五郎の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
紋次郎を縛って
縮尻
(
しくじ
)
った金六の面目はどうなるでしょう。
銭形平次捕物控:123 矢取娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「や、八の野郎、また
縮尻
(
しくじ
)
りやがつたかな。おや、おや」
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
紋次郎を縛つて
縮尻
(
しくじ
)
つた金六の面目はどうなるでせう。
銭形平次捕物控:123 矢取娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
細工を仕過ぎて
縮尻
(
しくじ
)
るやうに出來て居る
銭形平次捕物控:263 死の踊り子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「平次、またお前は
縮尻
(
しくじ
)
ったのう」
銭形平次捕物控:004 呪いの銀簪
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「平次、又お前は
縮尻
(
しくじ
)
つたなう」
銭形平次捕物控:004 呪ひの銀簪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「どうした、又
縮尻
(
しくじ
)
つたのか」
銭形平次捕物控:183 盗まれた十手
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
縮
常用漢字
小6
部首:⽷
17画
尻
常用漢字
中学
部首:⼫
5画
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縮
縮緬
縮緬皺
縮毛
縮図
縮見
縮紗
縮尺
縮布屋
縮緬細工